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「今すぐに行かない場合は?」

「まぁ、構わんが…あまり長くは待てないぞ?」

 はぁ…それは…どうしようか。今、かつてないほど人生を楽しんでいると思う。ここから先も楽しんで天界に行くものだとばかり思っていたけど。まさか…もう少しだとは…。

「ちなみに…期間的にはどの程度で?」

「天界に連れて行くからなぁ…数百年か?」

「なっが!!!猶予なっが!!」

「なんだ?短くないか?」

「長すぎ…。人間三回くらい転生できるよ…」

「じゃあ、今にしとくか?」

「勘弁してください…。」

「良かったですね、肇さん!」

「そうだね…今すぐにって…またすぐに決断を迫られるかと思ったよ。」

「なんだ?笑夢と一緒に居られるなら良いではないか?」

「まぁ…そうなんだけど。」

 何か煮え切らないというか…。父さん、母さんの事もあるし。今は友達の事もある。昔だったらもう連れて行って欲しかった、と思うけど。

「そういえば美香はどうしたの?」

「あやつは今は天界に居るぞ?お前らの様子を…お、来たみたいだ」

 光と共に降りてくる。え、神ってどうやって降りてきた?光ってなかったっけ?そんなエフェクトみたいに選択できるの?

「おめでとうございます、お二人とも」

「うん…ありがとう…。」

「わたくしの事は本当に気にしないでいただいて大丈夫ですわよ?」

「そうですね、この人は図太い神経をしていますから」

「貴方には言われたくありませんの」

「なんです?」

 二人が火花を散らせる。やめて~…。天使の戦争に巻き込まれたらこの世界終わっちゃうよ~…。この経験二度目じゃない?隕石より怖いって。

「あれ、止めてよ…」

「ははは!私にはどうすることも出来ないぞ?」

「嘘でしょ…。」

 そうだ…美香のサポートもするんだっけ。居るかな…心の綺麗な人は。智一とか良いと思うんだけどな。

「お前と一緒に居た友達か?」

「そうだけど…駄目?」

「あやつも大丈夫ではありそうだな?」

「そうだよね?ただ…何か美香には引っかかるみたい」

「美香よ、何に引っかかるのだ?」

「好みではないのですわ」

 え…その一言なの?!前はもったいぶってもっと言ってなかった?外見なの?それなら俺…あんまり見た目良くないけど?

「お前は二人の天使を誑かしたからな?見た目は良いのではないか?」

「誑かしてない!」

「だが、お前の傍に来ただろう?」

 う~ん…それって誑かしたって言うのかな?なんだろう…煮え切らないな。見た目にあんまり自信はないけどな?

「なんか…納得しないな…。」

「ははは!お前の生活は大体こんなものだろう?」

「うん?まぁ…賑やかなのは…好きだけど。」

「なら良いではないか?」

 まぁ…新年早々、こんなに人が居た事は無かったけど。家族以外で。あ、待てよ…新年って事は…もしかして両親帰ってくるか?

 携帯を確認したら、案の定連絡が入っていた。まぁ、今回は帰れない、との事だったけど。それなら良かった。だって…見てよ、この状況。天使二人、神一人。全員女性。この状況見たら両親ぶっ倒れちゃうよ。

 翌朝、案の定天使二人と神は朝までぶっ通しで飲み続けていた。すごすぎない?皆して普通の顔してるんだよ?酔うとかの感覚はないのだろうか?

「おはよう」

 皆は頷いている。何を頷いているんだ?俺のあいさつに返事をした、という事か?そうなの?ねぇ、寂しいんだけど?ってか…笑夢と付き合ったんだけど、あんまり変わらなくないか?

「新年早々、思考がうるさいな?」

「あ、全員全部聞こえてるのか」

「はい……全部…聞こえてますよ?」

 笑夢は嬉しそうにしているけど。あ、待って。神も良く見たらにやにやしてる。小説好きだもんね。こういう展開が好きなんだ?

「わたくしは納得行ってませんの」

「ごめんって…新入生来るじゃん?部活に入ってくるって」

「あ~来ますわね?」

「うん?何?分かるの?」

「はい、分かりますわよ?」

「うん、ネタバレやめてもらえるか?」

「え?こういうのダメなんですの?」

「楽しみがなくなっちゃうじゃん!!入るのか、良かった!」

 未来視もするんだ…。一人だけでも入ってくれればいいけどね。でも、人数集める意味…あるか?友達部って…。

「お前の友達を増やすためにあるのだろう?だったらあるではないか」

「確かに!忘れてた…」

「楽しかったんですよね?今のままでも」

「うん、楽しかったよ!」

「ほう、お前は直で可愛い物があるな?」

 神…天使が一人お怒りですよ?後、靡かないから…。なんか言葉遣いが可愛くない。絶妙に偉い神って感じがして。

「そう?じゃあ変えてみようかしら?」

「え?!声も変わった?!」

「それぐらい造作もない事よ?」

「なんか…お姉さん?」

「ええ、小説で呼んだの?どうかしら?」

「靡かないけど…それでお願いします。」

「肇さん…?」

 あ…まずいか。俺強制的に天界に連れ去られる時が来た?!

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