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「見ていて楽しい?」

「む?楽しいに決まっておろう!」

 豪快に笑う。家が揺れているような気がする。気のせいだと思いたいけど。三角関係にはなってないけど…ってなってるか?

「うむ、私の読んだ小説では三角関係と呼ばれていたぞ?」

「そうだ…この神、小説好きなんだった。」

「そうだぞ?一応女神だからな!」

「ああ、そういう設定でした」

「設定?女神と呼ばれているのだから、設定も何も無かろう?」

 女神は手を打つと、笑夢と美香に面を上げ!と言った。二人はやっと体制を変えることが出来た。うん、忘れてたね。完全に。

「小僧、お前と話すのが楽しくてな!ついつい忘れてしまったわ!」

「二人とも…本当にごめん。」

「いつもの事ですから、気にしないでくださいね?」

「そうですわ!別にいつも顔を上げる事なんてないですわよ?」

「かわいそうじゃない?」

「そうか?小僧が言うなら、表を上げながら話を聞くことを許そうか!」

 いや、軽すぎ!!なんのために頭下げさせてたのよ?!威厳が出るからとか言いそうだな?違うな…あれか?小説の読みすぎで感化されているタイプか?!

「そうだな?そういう事もあるかもしれないな?」

「本当なんだ?!」

「そうだな。昔から何故かあった制度だからな?私も知らんのだ」

 そうですか。そういえば何?ここに来たのは楽しみに来ただけ?天使連れて帰るとかじゃなくて?

「そうだな、ここに私が来たのは…どうなっているか見に来ただけだ」

「そうなんだ?」

「後、小僧、お前がどちらを取るか気になっただけだ」

「うん?笑夢だって言ったはずだけど…」

「そうか?それなら、片方は連れて帰るぞ?」

 う~ん…それはどうなんだろう?神になるために修行で来たのに、神の気分によって連れて帰られるのは問題な気がする。

「うん?どこが問題なんだ?話して見せよ?」

「条件だけ提示して、おもちゃにしている感じにならない?」

「なるほど?それで?」

「天使は使いなのかもしれないけど、それは流石に考えなさすぎかな?って」

「ふむ…でも、お前は困るのだろう?」

「笑夢以外に愛を向ける気はないけど…それでもいいならここに居ても問題ないかな?って」

「まさか…お前、二人とも娶る気ではなかろうな?」

「そんな気はないよ?二人同時に愛せる程器用じゃないし」

「二人同時に愛せればいい、と?」

「う~ん…そういうわけではないんだけど」

 二人同時に愛せたとしても。愛を平等に渡せるわけじゃない。選べる状況にあるのはとても幸せな事だとは思うけど…選ばなきゃいけない。片方が悲しくなってしまうような結果にはさせたくない。

「ははは!お前は本当に面白い!」

 俺は決断することにしたけど。笑夢と一緒に居るって。それでも、手伝う事ぐらいはできると思う。俺がもし、優しさの塊なんだとしたら、俺に寄ってくる人だって優しさの塊のはずだから。

「お前の運はこういったところにしか発揮しなかった」

「俺の運?」

「天使が二人も惚れて、神が目の前に現れる。それだけでどれだけの運を使うと思う?」

「えぇ…もしかしてこの後、ついてない?」

「そういうわけではない。お前は持って生まれた運の総合値が高すぎるのだ」

「へぇ…今まで避けられてたけど?」

「それは仕方のない事だな、殆どの人間とは相容れないようになっている」

 うわぁ…俺の努力無駄だったのかい!!どうしてくれるん?!返してよ…俺の努力!!

「まぁ待て、だが、お前の周りに居る人物はお前と同程度の人物になるだろうな?」

 と言う事は…ルトと智一は同程度なのか?美香はあんまり気乗りしない言い方をしていたけど…

「そやつは天使の最下層だ。実際に見極めるのは笑夢程経験がないと無理であろう」

「ああ、だから俺に送り付けたの?」

「それもある。ただ、ほんの一理でしかない。惚れた相手の元に降ろしてやるのが一番よかろう?」

 そっか…そうだよね。天使にも惚れたという感情があるのに、自分が思った人と異なる人物の元に降ろしても仕方ないか。

「だから、やはりクローンを作って…」

「待って!日本じゃ禁忌だから!それでもいいの?!」

「わたくしは構いませんけれども…」

「違うじゃん?!そういう感じじゃないじゃん?!」

「全く同じ人間を作るのは造作もないが、世界に与える影響が大きすぎるからな?」

「じゃあやめようね?!」

「そうだな、お前が手伝ってやれ、小僧」

「信頼が分厚いね…会ったばかりなのに」

「うん?会ったばかりではないぞ?お前が生まれた後から会っているからな?」

「えぇぇぇ?!」

 神は頷いて答える。そんなことあるの?俺、神を見ていたって事?神って全員等しく見えるのかな?

「ははは!そうだな、適正を持っていないと見えないぞ?」

「はぁ…天使も…?」

「そういう事だな。」

 ここに来て新事実。じゃあ、天使を連れてても問題なかったのか?いや、ダメだろ。だって、俺…見えない人に話しかける危ない人になっちゃうじゃん!

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