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戦国時代に転移した話  作者: べりある
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いざ戦国時代へ

 さて、領地もない放浪者状態からのプレイをすることに決まったからと言って、色々と設定は必要だ。完全なランダムにすることもできるけれど、このゲームはこれからが本番と言われていて、じっくり取り組むことになる。トロコン目当ての効率プレイじゃなくてやりこみプレイだ。

 場所はどうしようか、有力大名の近くで開始して雇ってもらうにも新参者扱いだ。250人もの配下は養えない。数人だけにしてもいいけど、せっかく作ったので登場させたい。一人何時間もかけて作成したのでもったいないという思いもあるし、前回プレイでも色々と助けてもらったこともある。本人は覚えてないだろうけど、AIで動くNPCとはいえ、愛着はかなりある。

 どうせ長期間のプレイになるんだし、好きな武将はいるけど簡単に攻めて配下に出来るわけでもない。サバイバルゲームや村造りゲームになってしまうけれど、山奥の田舎から始めよう。有力大名に見つからないところで隠れて始めるには、ここがいいかもしれない。

 あまり詳しい地域じゃないけど、だからって歴史マニアでもないのでどこもそれほど詳しいわけじゃない。加賀国。一向一揆が支配している国だ。ここにしよう。適度に山奥でそれなりに資源もある。もし勢力を拡大することができてもここなら農業生産力がある。一向宗は厄介だと聞くけれど、複雑怪奇な畿内や、有力大名よりは怖くないと思う。

 職業は神職。戦乱で神社が焼かれ逃げてきたことにしよう。配下武将、武将と言っても武士じゃないけど、システム上は武将ってなってるから仕方ない。ともあれ配下武将の設定もそれに準じて変更していく。この時間が一番楽しい。

 開始時の出現ポイントも所持金などの設定は終わった。それなりのイベントをクリアしてるので所持金や装備品などはそこらの土豪や国人より裕福だと思う。そんなことを考えながら設定を確認する。

「崇弘様、これで開始してよろしいでしょうか」

 配下で一番有能な女性武将、桜が最終確認してきた。AIとはいえ人間と見分けはつかない。

「大丈夫、開始しよう」

そう答えると、視界が光に包まれる。

「さあ参りましょう、いざ戦国の時代へ」

桜の声を聴きながら、意識が途切れていった。

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