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戦国時代に転移した話  作者: べりある
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戦国時代に跳んだ中年ニートの日常譚

 とある戦国時代をテーマにしたフルダイブVRシミュレーションゲームの新シリーズが発売されて1年。気になっていたもののレビューの評価がいまいちだったのもあって、なかなか買うタイミングもなかったけれど、たまたま臨時収入とセールのタイミングが重なっていたので購入することにした。

 有名武将を使ってクリアしたあと無名武将などの高難易度な武将を一通り使って何度かクリアし、開放された新規武将作成機能を使って更にやりこむ。

 エンディングやイベントをクリアするたびに機能は開放され、作成できる人数が増え、強化も重ねられるようになっていくシステムだ。

 新しい武将を作るのはとても楽しい。プレイするよりも楽しいかもしれない。背景や血縁関係などを考えているとつい時間を忘れてしまう。名前を考えているだけで朝になってしまうこともあるけどそれが楽しい。

 このゲームはフルダイブなこともあって、武将プレイ以外にも町人や農民、鍛冶師や漁師になることもできる。必要以上のダメージを受けると手足を欠損することもあるし死んでも復活しない。戦闘などはプレイヤースキルも重要になってくるし、剣豪などに師事することもできる。知識さえあればチートプレイもできる。ただ実際に自分で作るか、NPCに作らせるにも自分で作れるほど理解していないといけないので簡単に出来る訳じゃない。実際に動いてもらえるように説得できるだけのお金や信用などの実力も必要だ。

 とにかく戦国時代に転生した感覚を味わえるということで発売当初は話題になったけど、リアルすぎて高難易度なこともあってプレイ人口はあっというまに少なくなった。だけど一部の層に嵌り、1000時間プレイしてからが始まり、などと言われてプレイ動画はそれなりに人気を得ている。

 そんな事情もあってオンラインモードはサービス開始されることはなく一年が過ぎている。まあ俺にはその方が気楽でいい。遠慮なく梟雄プレイや悪逆非道な海賊プレイも出来るので、とりあえず中級までのトロフィーはコンプリートした。これで新規登録武将は最大の250人まで作れることになったし、能力設定も信長や信玄のような全能力カンストに近いものは無理でもそれなりの能力にすることが出来たし、数人だけイベントをクリアすることで最強に近い能力にも出来たので、次のプレイはさらなる難易度に挑戦するけどこれで少しは安心だ。領地も官位もない状態から始めようと思ってる。

真護寺崇弘 しんごじたかひろ

主人公。設定は瀬織津比売神社の別当である真護寺の住職。僧としては「すうこう」と読ませる。フルダイブRPG『BUSHI』の廃プレイヤー。BUSHIはプレイヤースキル依存のゲームなので主人公に能力設定は特にない。様々な職業でプレイし中級トロフィーをコンプ。上級をすっ飛ばし超級モードにトライしようとしたところなぜか戦国時代に転生した。なお作中では作成したアバター真護寺崇弘の容姿になり、配下武将も受肉しているため転移ではなく転生と表現している。

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― 新着の感想 ―
[一言] 戦国なら爵位より官位の方がいいのでは?
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