ドアの向こうの異世界1
恭平が目を醒ますと、そこはただの森のようであった。
「どこだよ?ここ・・・」
恭平があたりを見渡していると、後ろの草むらからガサガサと大きな物音がした。
後ろを振り向くと、そこには狼のような、でも狼よりも禍々しく凶暴そうな生物が立っていた。
「ひいっ!」
恭平は腰が抜けて逃げることができなかった。
そして狼もどきが恭平に襲いかかってきた次の瞬間、
「ハアッッッッ!!」
と横から何かが狼もどきを吹き飛ばした。
「大丈夫か?アンタ!」
そこに居たのは、銀髪長髪の容姿端麗なイケメンの騎士であった。
「ええ。まあ。」
恭平のその返答を聞くやいなや、その騎士は
「そうかそれは良かった。」
とすごく美しく微笑んだのであった。
その笑みを見た瞬間、恭平はポ〜っとフリーズしてしまった。
だがその直後、「グルオゥ」という声とともに
吹き飛ばされた狼モドキが恭平と騎士に対して襲いかかってきた。
「危ない!!」
恭平は叫んだが、騎士は冷静に狼モドキの攻撃を避けて、そのまま
スパァァンと剣を用いて狼モドキの首を落としたのであった。
その姿をみて、恭平はぽかんとしていたが、騎士は恭平に近づいてきて一言、爆弾発言をぶち込んできた。
「大丈夫ですか?お嬢さん?」
「は?」
恭平は亜希子に似ているため、小さい頃はよく女の子に間違えられたし、零花に半強制的に女装させられたこともあった。
だが恭平は高校2年生では平均の170センチメートルである。絶対に間違えられることはない。間違いを訂正させるために
「あの俺、男ですよ?女じゃないです。」
と言ったところ、
「いや、その見た目で男は無理がありますよ。」
と返答された。
見た目?そう思って恭平が自分の身体を見てみると、服装はそのまま、家のパジャマである。
双丘があった。
恭平はもう一度確認する。
やっぱり双丘がある。
「ハァァァァァーーーーーー!」
恭平は悲鳴をあげた。
ようやく異世界に来た〜。あ、もしよかったら評価よろしくお願いいたします。(言ってみたいだけ)