ドア2
恭平の自宅の書斎は大きい。部屋の中には本がずらりと並び、その冊数は千冊を超えるだろう。
その部屋の中にある机で恭平はずっと本を読んでいた。
「さてと、今日はこのへんでいいかなっと。」
そう言って、恭平は書斎の床に寝っ転がった。
(今日の零花可愛かったなぁー)
恭平の頭の中に浮かぶのは、帰り道で顔を真っ赤にしてた零花の姿である。
(そういえばあいつって俺のことどうおもってるんだろ?幼馴染としてしか見てないのかな?)
そう思うと、恭平の顔は真っ赤になった。
(あぁー!聞きたい!けど返答が怖い!)
そう思っていると、不意に眠気が襲ってきたため恭平は眠ってしまった。
恭平は夢の中で真っ白い世界にいた。
「どこだ?ここ?」
恭平があたりを見渡すと何もない。白い世界を歩いていてもなにも見つからなかった。
「なんもねぇなここ。」
そう呟いてあたりを見渡したその時、恭平から3mくらい離れたところにあの重厚そうなドアがあった。
「あ?なんでこれがあんだよ?」
そう不思議に思いながら、恐る恐るドアを恭平が開けて見るとまばゆい光が恭平を包んだ。
その瞬間声が聞こえた。それは男の声だった。
「ここに早く来い。待っている・・・」
「あ?なんだよおい!いったいお前は誰だ?おい!」
そう叫んでいるうちに夢の中の恭平の意識は遠のいていった。
「んぅ?なんだ?俺は一体何してたんだっけ?」
恭平が目を醒ますと、恭平の中にはあまり夢の内容は残っていなかった。しかし夢の中にあのドアがあったことだけは確実に覚えていた。
「あのドア、一体何なんだよ?なんであのドアが夢の中に出てくるんだ?」
そう恭平が考え込んでいると、不意に部屋の外から亜希子に呼ばれた。
「恭平!ご飯できてるわよ!早く来なさい!」
「ん?俺そんなに寝てたかな?」
そう思って自分のスマホの電源をつけると、時間は知らぬ間に午後9時頃になっていた。
「やべえ!飯食ってない!急がねえと。」
そういって恭平は急いで亜希子がいるであろうキッチンに向かっていったのであった。
もうちょっと長く書いてから投稿したほうがいいのかな?