表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死して尚、笑う。  作者: satoshi
6/19

第一話⑥


「発射残渣なんか、レインコートや傘を工夫すれば、どうにでもなるだろ。」


「えぇ、ですから、容疑者の一人としてみてはいますが、、、

 しかし、死後硬直から見て、死後4~5時間経過していると思われているため、

 犯人の可能性は低いかと、、、

一応、身体検査を行いましたが、銃や目立ったものも所持してませんし、、、

 それに、仲間と飲んでいたという供述にも、しっかりと裏が取れていますし、

 カプセルホテルの定員と、設置してある監視カメラについても、裏どりを進めています。」


「犯人の手がかりになるようなものは、何か見つかっているんですか?」


「鑑識がいくつか採取しましたが、目立ったものはなにも、、、」


「目撃者は?」


「現在、聞き込みを行っておりますが、いかんせん人通りがない場所ですからねぇ。」


死体発見現場を眺めて、相原とシグルは、顔をしかめた。


「シグルさん、どう見ますか?この現場」


「ともかく、この男の身元が解らないことには、調べるすべがない。

 まずは、そこからでしょう。」


「そうですね。背景が分かれば、容疑者も絞れますからね。」


「もちろん、捜査会議は開かるんでしょう?」


「おそらく、、、まぁ本部扱いになると思いますが。」


「了解しました、とりあえず、俺達はこれで失礼しますよ。

 何かわかったら連絡をください。」

そう言って、シグルとラウルは、現場を後にしようとした。


「わかりました。しかし、くれぐれもあまり、勝手なことしないでくださいよ。

 私が叱られるので、、、。」


「迷惑は、かけませんよ。」


現場に貼られていた『関係者以外立ち入り禁止』のテープが、二人がくぐったことによって、大きく、そして段々と小さく揺れていた。


「さて、どこから、あたる?」


「お前、どっかで見たことある顔みたいなこと言ってたな。

 思い出さないか?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ