第一話④
三人は、殺害されたであろう身元不明の遺体に近づいた。
『相原』は遺体を移動させようとしていた警察官を制し、ブルーシートをめくった
三人は手を合わせ、合掌し、また『相原』がブルーシートを元に戻そうとした時。
「ん?」
「どうした?」
「いや、この男、、、
どっかで見たような、、、?」
「知り合いか?ラウル、、、」
「そんなわけあるかよ。」
「もういい。ありがとう。」
そう言って、ブルーシートを戻し、そばに立っていた警察官二人に、遺体を運ぶように促した。
現場付近では、既に捜査員に聞き込みが行われていた。
ある男は、手帳を出し、何かをメモしている。
すると、年配の男性に声をかけられた。
「手塚!いくぞ!」
「あっ、はい!」
呼ばれた男性は、そそくさと手帳を胸ポケットにしまい、聞き取りをしていた現場付近に住む女性二人に軽く頭を下げ、声がした方向に走り出した。
「あの先輩、誰なんすか?あの二人、、、」
「あぁ、そういや、お前、今年から入ってきたんだよな。
ライダーだよ、、、あの二人は。」
「あっ、、、あれが、噂の、、、
痛っっ!」
「ぼーとっすんな!
次の聞き込み行くぞ。」
「自分、あんまり知らないンスけど、ライダーってそもそもなんなんすか?」
「公的に認められた、何でも屋、掃除屋、ⅤⅠP御用達のボディーガード、ホントかウソか分からんが、まぁそんな奴らだよ。」
「なんか、ザックリしすぎじゃないっすか?」
「長生きしたかったら、あまり詮索しないことだな、、、。