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死して尚、笑う。  作者: satoshi
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第一話⑮



 午後3時38分、日向区内警察署において、『飛鳥地区』において殺害された身元不明の男性についての捜査会議が開かれていた。

日向区内警察署は、『東城京』にある警察署の一つであり、文字通り『日向地区』内にある警察署である。現場である『飛鳥地区』は日向区内警察署の管轄であるため、捜査本部が置かれることとなったのである。

また、日向区内警察署の管轄地域は、五つ。

現場である『飛鳥地区』を含め、『日向地区』、『持木市』、『アバロン地区』、『泉市』。

中でも、『持木市』、『アバロン地区』そして『泉市』は他二つの地区よりも、面積が広く、日向区内警察署は、東城京内にある警察署の中でも三本の指に入るほどの大きい警察署である。

廊下には、いくつもの革靴で歩く足音が響く。


100人は入るであろう、会議室に総勢、75名の捜査員と、3人の幹部が集められていた。

「では、捜査会議を始める。」


``起立`` ``敬礼`` ``休め``


「それでは、まず一班! 概要の説明をしてくれ。」


「はい。発見現場は飛鳥地区の、昭和ビルと天地工務店に挟まれた路地です。遺体発見時刻は、午前七時三十六分頃。近くを通りかかった男性の通報により発覚、通報があり近くの交番の巡査、二名が駆け付け、本部に通達、その時刻が午前七時四十三分、本部の捜査員が動員され、午前七時五十四分、非常線が配備されたものの、不審な人物はいまだに発見されておりません。

 また、被害男性については、いまだに身元は分かっておりません。

 所持品の中にも、財布、携帯電話などの身元を証明できるものはなく、現在は、歯の治療痕や過去の犯罪履歴から身元を捜査中であります。」


「続いて、二班!報告を。」


「はい!まずは、第一発見者についてですが、資料にある通り、名前は『オリダレス・スーフォン』、年齢は三十八歳、筒川商事に努める会社員で、事件発覚の前日の午後八時ごろから友人と居酒屋を転々としており、日付が変わり、午前一時ごろ友人と別れ、帰宅しようとするも、終電を逃したしまい、カプセルホテル『コヨーテ飛鳥店』に宿泊。午前六時五十七分にカプセルホテルを出ています。宿泊に伴う、来店と退店ですが、こちらは設置されている防犯カメラに写っていたため、裏取りは取れています。また、一緒に居酒屋にいたとされる、友人三名にも、現在、事情をうかがっているところですが、四人とも供述に矛盾はなく、犯人の可能性は低いと考えられます。また、居酒屋を転々としていたとのことですが、こちらも今、裏取りを進めています。そして、帰宅途中に、遺体を発見、通報から現在に至るまでは、一班の報告通りです。」


「犯人の可能性についてはこちらで判断する、私的な意見ではなく、事実と情報を提示しなさい。

では、次。目撃者については?」


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