第一話⑫
「あなたの言葉を借りるなら、蛇の道は蛇、、、ですから。」
「なるほど、、、」
「人体実験か、、、ひでぇことしやがる。」
「まぁ、オヤジの代より前の話ですからねぇ、、、ほんとかどうかは、定かじゃありませんが。」
「それでも実在すると断言できる。そういうことですか?」
「証拠集めと、証明はあなた方の仕事でしょう?!」
「そうですね。」
「ご協力ありがとうございます。そのついでにもう一つよろしいですか?」
突然、部屋の引き戸が開き、お盆の上にお茶を乗せた、黒服のスーツ姿の男が部屋に入ってきた。
徳田は、お茶を飲むように勧めてきた。
三人は、同時にお茶に手をかけた。
そして、シグルから話をを続けた。
「この男性については?」
そう言って、射殺されたであろう男の写真を見せた。
徳田は、顔を曇らせた。
「何かご存じなんですね?」
「話せよ」
「おい!」
そう言って、だれかを呼んだ。
「頭、何か?」
「例のもの、持って来い。」
「はい、、、」
そう言って、男は部屋を後にした。
しばらくすると、男は部屋に戻ってくるなり、徳田に封筒を手渡した。
「シグルさん、これを、、、
お話はできませんが、提供はできます。」