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ラブコメルート開拓作戦!

こんにちは、私の名前は小山内 茜です。

昨日のイケメン君こと、雲野 大星くんのまさかの当て馬君こと、涼本 紘人くんの事が好きという暴露により私はこの物語のヒロインではなく、脇役である事が発覚してしまいました。

もちろん、最初は凹んだけど、ヒロインポジションを手に入れる為にも頑張ることを決意しました。


(とは言ったものの...なにから始めれば良いのか...)


ここは教室、いつも通り授業を受けている。

私は昨日から早速ラブコメ漫画を読み漁り情報収集をしていたが、残念な事に今のままでは物語を変えることは出来ないと気付いてしまった。

なぜなら、私とイケメン君では完璧超人同士だからだ。

そもそも、幼馴染ヒロインというものはツンデレかつ家が隣同士て毎朝起こしに行ったりしてあげる関係性がほとんどなのだ。私のキャラ設定に全く当てはまっていない。

それどころか家はそこそこ離れているし、ツンデレではなく清楚系だ。

そして、だいだい恋愛に発展する2人の設定は、似たりよったりなものではダメなのだ。片方は目立たなくて片方はクラスの中心人物であるとかそういった関係では無いと。

そこを踏まえるとまさにこの物語で恋愛に発展する2人はイケメン君と当て馬君しかいないのだ。

だが、この状況を絶対変えられない訳では無い。

私が考えた所、この条件さえ踏まえればきっとこの物語がラブコメに変わると思われる


1,女キャラクターをたくさん登場させる


2,増やしまくった女キャラクターを全員イケメン君に惚れさせる


3,私がイケメン君に惚れるきっかけを作る


とりあえずこの3つをこなす。


まず1番にすべき事は、この物語の登場人物を増やす事だ。女の子となるべく沢山知り合ってもらい、私のライバルを増やす。BLもので女の子が、沢山出てくるのは聞いたことない。これでラブコメへの道に1歩近づけた。

その後、これは女の子達に賭けるしかないが、全員がイケメン君に恋をしなければならない。ハーレムものはラブコメの定番だし、極端に現実とかけ離れた友達が皆一人の男に惚れているという状況はラブコメには必須だろう。


そして最後に私がイケメン君に惚れた物語を作らなければならない。これは勝ち確にする為には過去に戻って子供の頃の思い出を修正する必要性がある。非常に難しいが、これで確定でラブコメルートになるだろう。


以上の3つをこなせば私がヒロインになれること間違いなしだ。

よし!今日から頑張るぞ!早速この後実践だ!




昼休みの教室。私はイケメン君に新しい出会いを作る為に私の親友ちゃんことひまりちゃんとベタに出会わせることにした。

彼女は全くメインキャラではない。苗字を親友の私ですら分からないくらいだ。だが彼女がイケメン君と出会えばきっと物語が大きく変わる。

彼女はラブコメ物語には不可欠だ。

目立つタイプの女の子ではないのに宇宙一の美少女でクラスの人気者の親友がいるそして、親友と主人公を奪い合うのはラブコメだとよくある。


絶対運命的な出会いをさせて、イケメンくんに惚れさせる!


まず、親友ちゃんにどうしても外せない用があるからさっきの授業で集めたノートを職員室まで運んで欲しいと懇願する。しかし、とてもじゃないがクラス全員分のノートを1人で持っていくのは限界がある。そこでイケメンの出番だ。イケメンが率先してノートを持っていくの手伝えば、親友ちゃんは少なからずともキュンと来るはず!!!!

名付けノートで優しさキュンキュン大作戦!!

よし、早速行動に移すぞ!!!


私は親友ちゃんに話しかける


「ねぇねぇ、ひまりちゃん、私この後どうしても行かなきゃ行けないところがあって、さっきの授業で集めたノートを職員室まで運んでおいて欲しいんだ...ダメかな?」


「えっ?あぁ、あのノートね、いい...」


親友ちゃんが了承をしようとした所で突然当て馬から話かけられた。


「あ、あのー!ノートはこぶんだったら僕が代わりに運んどいてあげるよ!」


おい!お前は出てこんでええ!!


「えぇ...悪いよ...なら2人で運ぼうよ!」


親友ちゃんがまさかの提案をする


「いやいや!大丈夫だよ!力仕事は男の役目だから!任せて!」


「そう...?なら頼んじゃおっかな?ありがとう!」


ちょっとまて!そこ了承するなよ!!てかなんで当て馬がここで出てくるわけ!?

この作戦は失敗したのか.....!?とにかく私のキャラを守る為にもここは困り笑顔で


「ごめんね、紘人くんありがとう!」


気持ちとは裏腹な感謝を繰り出し、ない用事のために教室を出ることにしたのだ。

しかし、出ていく途中でイケメン君と当て馬君が話してる声が微かだが聞こえた。

なんか、「1人じゃ大変だから手伝ってやるよ」的な会話だった。

お前!それは当て馬じゃくて親友ちゃんに言ってくれよ!!!!!


そして、私はイケメンと当て馬の距離を縮めるイベントを作ってしまったのだった。


(次こそは、女とのラブラブイベントを起こしてみせる!)

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