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冒険できる日数は?

 そのころ現実世界では、5人の知らない妊婦が仁王立ちで目の前に立っていた。屈強な兵士たちも大事気に彼女を扱っているため、彼女がボスかボスの代わりなんだろうとおもっていた。

「まってたわ、鈴音ちゃんに、雪菜ちゃん」

「私は、あなたを知らないわ」

「私もです」

「そうね、会うのは初めてよね。

 りぃちゃんや、ヒビキ君と一緒に旅をしてた落合由香里。

 あら、今は瓜生 由香里だったわ」

「あーー、聞いたことある由香里さんって、

 ヒビキあにぃと一緒に旅したんでしょ。

 すっごい美人さんだっていってた」

「ふふ」

「そういえば、そう。でも残念な人だってりぃちゃんが、あっ」

「りぃちゃんは、後で説教が必要そうね。

 っと、あなたがリイナのお父さんよね」

「あぁ、君のことは、リイナが子供のころから見させてもらってた。

 お世話になったようで、ありがとう」

「いえいえ、それはお互い様ですから」

 で、あなたたちはだれ?」

「あっしは、ヒビキあにきぃとリイナねえさんの一番弟子だ」

「よくわからないけど、まぁ、いいわ。

 旦那が待ってるから、さっそく移動するわ。

 さぁ、みんなこっちの飛空艇に乗って

 こっちのホバーは部下が運んでくれるわ。

 じゃ、よろしく」

「は、後はお任せを」

 由香里が目を向けた先には、十数人が乗れそうな飛空艇が陣取っており、全員が乗ってもまだまだ空席が目立っていた。その間に、自己紹介を兼ねていろいろな話をしていた。大方は二度目となる門木の話で仮想世界でのヒビキとリイナの冒険の話を詳しく聞いていた。なつかしそうに由香里が聞いている中、目的地の巨大なタワー型マンションへと到着した。由香里は、リイナを部下に任せるとエレベータに乗って80階建ての75階のボタンを押すと一瞬で目的の階へと到着した。その中では、瓜生 疾風ハヤテが、身重の嫁を出迎えにでていた。

「ホントは、俺が行く予定だったんだが、どっちかがここに残る必要があってな。

 由香里がどうしても行くって聞かないだよ」

「リィちゃんのためだもん、当然でしょ。

 ハヤテに任せられないじゃない」

「そうかなぁ」

 二人が抱き合って見つめている中、リイナの体を運ぶエレベータがやってきた。ようやく、全員の視線が二人に見つめられていることに気づくと、全員をテーブルへと誘導し、リイナを専門の機械へと運ぶように指示をした。蒲生や雪菜、鈴音は一緒に行きたいと言っていたが、それを制止しセッティングが終わったら合わせるということで、納得させた。

 疾風ハヤテは、しばらく幽閉されていた二人がいない間に起こった様々なできごとを伝えるのだった。その内容は、2人も知っている政府の談合の話も入っていたが、その次の話も含まれていた。TRTのメンバーによって、壊滅的な政府の支持率を回復させるため、今ヒビキがいる仮想空間の閉鎖だった。あまりの展開の速さに蒲生がおかしいと話に食いついたが、疾風ハヤテは昔から廃案の話題は出ていた。鳴り物入りで多額の開発s金を導入し、施設の維持費も魔毎年多額であったためだ。だが、一定の成果がでているため保留となっていたと告げた。そして深刻な隠蔽騒動により、一気に流れが傾いたとのことだった。そして驚愕はその日づけだった明後日には、全ての日が落ちるとのことだった。すべてのシステムが落ちるということは、参加者の全員が戻ることを意味していたが、接続が行えていないリイナは復帰できないということも意味していた。そしてそれは、仮想空間では10日程しか時間がなかった。

「そ、それじゃ、りぃちゃんが!」

「あぁ、だが、俺らはヒビキとリイナに任せるしかない」

「うぅ、でも、なんか……

 手伝えることはないの?」

「俺も、そうは思ってな、俺のVRギアで彼にヘルプに行って貰った」

 疾風が、見つめた先には、サポートをしている美女と子供頃から見知った人物が仮想世界へと旅立っていた。

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