村長ルート
俺はみんなに作戦を話した。
「じゃあ、早速準備に取り掛かってくれ!」
「「おう!」」
と威勢のいい返事で応じてくれた。
「アニキ!丸太切って来やしたぜ!」
「アニキ!丸い岩持ってきやしたぜ!」
こいつらはそれぞれ赤と青のスカーフを身に着けた、
筋肉もりもりのマッチョメン。
赤を筋肉、青をマッチョと呼んでいる。
この二人はどうやら俺の演説に惹かれたようで、
アニキと呼んでくる。、、、うれしいけど。
「その坂の上辺りに置いといてくれ」
さすがに全員とは言わないまでも何人かは俺の作戦にのってくれることになった。
そして俺にはまだやるべきことがある。
なぜ、彼らだけは燃やされなかったのか
それを聞かなければならない。
そして、俺はこの家に三度帰ってきた。
「また来たのか。お前の話は聞いたぞ、神を怒らせるつもりか!!」
「そんなつもりはないです。そもそも、なんであなたがそんなにキレてるんですか?」
「儂はこの村の民を守らねばならん立場にあるからだ!」
確定、こいつは村長。
「なるほどなるほど、ではなんで自殺を考えているんですか?」
村長は一瞬驚いた顔をして、こう話す。
「わ、儂が、自らを殺めるだと!?
ふざけるのも大概にしろ!!」
図星キタコレ
「まあ、最期に徳を積みたくなるのは人間の性ってところはありますよね。
例えばどこから来たのかもわからないよそ者を介抱するとかね?」
「ぐ、ぐぐ」
村長があからさまに顔を歪めた。
「あなたはもう若くない。でも、だからといって自分と家族を生贄の魂として、捧げるのは徳じゃありませんよ?」
「む、むむむ」
爆発まであと少しかな?
あと一言
「あなたは、ミノになって焼かれるのを恐れて逃げただけだ、村の民を見捨てて逃げた小心者だ!」
「だ、だまれ!!お前に何がわかる!?
信仰したい、神さまも信仰できず、民を守る力もなく、このまま朽ちていくだけの老いぼれに何ができる!!!」
「俺を信じることができる!
あなたは確かに老いぼれかもしれない、死にぞこないかもしれない。
でも!まだ生きてる!何かを成し遂げられる!
足が動かないなら手を使え!
手が無かったら口を使え!
コミュ症だったら頭を使え!
それさえできれば戦える!!」
「お前を信用しろと言うのか?どこの馬の骨ともわからんやつの言葉を」
「信用できないならしなくていいです。信用も信頼もしなくていいです。
――そして、心配もしないください。」
「はぁ、わかった。
この村の資源も食料も好きにせい。
、、それで、この村の民を助けてくれ」
「はい!!!」
村長ルート攻略完了。やったぜ
「それと、わかっているだろうな?
もし、失敗して死ぬことになったら、、
お前を殺してやる!!」
「あははっ、ふふふっ、ふふふふふ」
この村長面白いこというなw
「もう俺は、死んでますよ」
そう言って俺は、家を後にした。
そして、広場にもど、、、らずに
「おい、さっきからなにじろじろ見てんだ?」
ずっとつきまとってくる視線の正体に声をかけた。
プレビュー累計100人突破!!
皆さんどうもありがとうございます!