二つの正論
「俺は神の使いだ!!」
俺はそう切り出した。
「神の名のもとに宣言するっ!!
このままだと、お前らは【地獄】に堕ちる!!」
「はぁ?」「何いってんの?あの人。」
「かーちゃん、あの人だれ〜?」
「、、、」
もちろん、文句を言ってくる奴らもいた。
(後ろにいる女の子どっかで見たような?)
「生きることを諦めるのは自殺と同義だ!!」
「じゃあ、どーしろってんだ!!絵を踏めってのか?
逃げろって事か?俺たちは神さまを裏切るようなマネはしねぇ!!」
と目の前の男の人が言う。
「なぜ、お前らは死ぬ気でいるんだ!!
そんな死に方でいいのかよ!」
「神を裏切って生きるか、信じて死ぬかなんて、決まってるじゃねーか!!
死に方をどこぞの馬の骨とも知らんあんたに決められる筋合いねーよ!」
正論だ。
でも、正しいことは一つじゃない!
「お前らは全部間違っている!!全部革命してやる!
一つ!神サマはここにいる人は死んでほしくないと申している!
二つ踏むか死ぬかの二択なんて意味ないだろ!」
ざわざわと観衆もざわめく。
詐欺師やら詭弁だとかも聞こえてくる。
、、大勢から言われるのは心にきますね(´д⊂)‥ハゥ
「じゃあ、どーしろって言うんだよ!!」
またも、男の人が言ってきた。
「戦え!!」
――我ながら手のひらの返しっぷりがパない
一度逃げたゴミクズが言えることじゃない
さらにざわめく観衆
「死なずに戦え!生きて戦え!そして勝つ!」
ざわめきをかき消してやった。
「で、でも極楽浄土はすごくいいと「んなことしらねーよ!!」
俺はセリフに被せていった。
「お前ら極楽浄土に行ったことあんのか?見たことがあんのか?ガイドブックでもあんのか?
あることわざがある
【聞いて極楽見て地獄】だ!」
嘘と真で塗り固められた正論をぶつける。
「俺たちは城の武士から狙われてんだぞ!?
そんな奴らとどう戦えばいいんだよ!!
この村にはたったこの人数しかいないんだぞ!?」
確かにこの村には約十数名しかいなかった。
「食料も来ないし、商人には逃げられるし。
こんなんでどう戦えって言うんだよ!!」
「だからって諦めるのか!?そんなもんなのか!?
死ぬほど神サマが好きなのになんで全国に広めようとしない!!
生きてないと出来ないこともあんだよ!!
明日を信じて!希望を諦めにずに生きろよ!!
生きてたらそのうち宗教が認められる
【現代の日本】に行けるはずだ!
今からお前らに神のお告げを教える!!
逃げるも従うも自分次第だ!」
―――さぁ、反撃を始めよう
じゃんじゃんばりばり投稿投稿!