第4話〜神剣デュラン現る〜
第4話 登場人物
・コウキ
・ヨウム
・謎の人のちにロンメル
主人公が路地裏で出会うちっぽけな店のおじさん
第4話
俺とヨウムは明日の稽古に備え武器や道具を買いに武具店を訪れていた
...
ヨウム「コウキこれなんかどうだ?軽いし使いやすそうだよ」
コウキ「うわぁ 結構軽いな〜 俺にはちょい合わなそうだな」
コウキ「もうちょい重さが欲しいな」
ヨウム「そっか〜 さっきのより重そうなのはっと」
コウキ「ごめん!ヨウム ちょっとお手洗い行ってくるから良さそうなの何個か選んでおいてくれ」
ヨウム「おう分かった!」
このお店のお手洗いは一回外に出て路地裏に行かないとないからちょっと不便だ
....
お手洗いを済ませ店に戻ろうとした俺を引き止める声があった
謎の人「そこの若い方や ちょいと来てくれないか」
コウキ「え⁉︎僕ですか?」
謎の人「そうそう あんただよ」
謎の人「あんた武器を探してるんだろ?」
コウキ「ええ そうですけど」
謎の人「じゃあうちも見ていってくれよ 掘り出し物があるんだよ」
謎の人はここで骨董品や使わなくなった武器なんかを売ってる人らしい
...
そうしていると謎の人が1本の剣を俺に見せてきた
その剣は刀身がとても綺麗で思わず見惚れてしまうほどだった
コウキ「凄く綺麗ですね!持ってみても良いですか?」
謎の人「ああ!かまわないよ」
コウキ「そんなに重くないのにずっしりとした重量感がある」
謎の人「その剣の名はデュランだ」
コウキ「この剣にしようかな! おじさんこの剣っていくらですか?」
そう聞いたところで値段表を見て驚愕してしまった
とても払いきれる金額ではなかった
コウキ「おじさん この剣めっちゃ良いけど俺には払えないわ」
コウキ「俺この世界に来てから間もなくてお金も全然ないので」
謎の人「待ってくれ あんたこの世界の住人じゃないのか?」
コウキ「ええ 言っても信じてもらえるか分からないですけど僕は転生者なんですよ」
謎の人「転生者だって⁉︎」
コウキ「そうなんです 前にいた世界で交通事故にあって死んでしまって気がついたらこの世界に居たんです」
謎の人「そうかそうか あんたは転生者だったのか!」
コウキ「僕の話信じてくれるんですか?」
謎の人「勿論だとも 私も昔は旅をしていてね その道中でいろんな人に会ってきた その中にいたんだよ 転生者と名乗る若い人がね」
謎の人「私も幸運だ!まさかこんなところで転生者さんに会えるなんて」
謎の人「こうして会えたのも何かの縁かもしれないな あんた!この剣欲しいっていってたよな」
コウキ「ええ!とても欲しいです」
謎の人「じゃあこいつをあんたにやるよ!勿論金はいらない」
コウキ「え⁉︎でもいいんですか?」
謎の人「ああ!勿論だ」
コウキ「ありがとうございます! えっとお名前を伺っても良いですか?」
謎の人「私の名前はロンメルだ!君の名前は?」
コウキ「僕の名前はコウキです!ロンメルさんありがとうございました この剣大切に使いますね」
ロンメル「ああ!ありがとう 何かあったら教えてくれ」
ロンメル「この世界には念話といって話したい人を念じることでそいつと会話ができるというスキルがある」
コウキ「そのスキルがあればいつでも会話ができるんですね?」
ロンメル「そうだ!但しお互いに名を知ってないとできないから注意な」
コウキ「教えていただきありがとうございます 友人が待ってますので行きますね またお会いしましょう」
ロンメル「ああ!いつかまた会おう」
そうして僕はロンメルと名乗る人から剣と鞘を貰いヨウムの待つ店に戻った
...
店に戻るとヨウムが待ちくたびれた様子で店の前にいた
コウキ「ごめん!お待たせヨウム」
ヨウム「遅いよ!いくら待たせるんだよ‼︎ってその剣はどうしたんだ?コウキ」
コウキ「ああこいつか この剣はさっきお手洗いから帰るときにロンメルって名乗る人がくれたんだ」
ヨウム「くれた?怪しいやつじゃないよな?」
コウキ「うん 全然普通のおじさんだったよ」
コウキ「俺が転生者だって言ったらくれたんだよ」
ヨウム「良かったな〜 ちょっと見せてくれよ」
コウキ「良いけどここだと邪魔になるから一旦店を出よう」
ヨウム「ああ!そうだな」
そうして俺達は店を後にし剣を試すため町外れの丘に向かったのだがこの時の俺とヨウムは知る由もなかった
このデュランという剣がこの世界において最強と謳われていることを...
まさかの長すぎて修行のシーンは次に持ち越しです
次回話では修行のシーンも出ます