第2話 〜異世界での第一歩〜
第2話 登場人物
・コウキ(湊光紀)(17歳)
この物語の主人公
車に引かれて死んでしまい異世界に転生した高校2年生
転生する前の記憶がある
・大賢者
死ぬ間際に聞こえた天の声の正体
・ヨウム(17歳)
主人公が転生した先の村で出会う好青年
・ミリナ(15歳)
ヨウムの妹 主人公に興味を持つ
・シズエ(37歳)
ヨウムとミリナの母親
倒れていた主人公を最初に見つけ介抱する人物
とても温厚な性格
コウキ(痛ってて〜 ここはどこだ?)
......
コウキ(そうか 車に引かれて死んじゃったんだ)
謎の人「あんた ! 大丈夫かい?」
コウキ(誰だこの人?)
コウキ(俺運ばれてる⁉︎ どこなんだよここは?)
それから数時間が過ぎた 辺りは暗くなりかけていた
コウキ「うーん? ここはどこだ?」
まだ意識がはっきりしないのか 辺りを見回す
とそこに1人の女性が現れた
謎の人「良かった! 気が付いたんだねぇ」
コウキ「えっと? あなたは?」
謎の人「私はシズエ ここの家の家主だよ!」
シズエと名乗る女性は胸にどんと手を合わせた
コウキ「シズエさん あなたが僕を助けてくれたんですか?」
シズエ「ええ!そうよ」
シズエ「暖炉の薪を取りに行こうと思ったらあんたが倒れてたからここに運んできたのさ」
コウキ「そうですか ありがとうございます!」
シズエ「良いってことよ 困った時はお互い様だからね」
シズエは大きな声で笑った
コウキ(温厚で優しそうな人だなぁ)
コウキ「ところでシズエさん?」
シズエ「ん?どうしたんだい?」
コウキ「ここは一体どこなんですか?」
シズエ「ここはラピルスって言う町だよ」
コウキ「聞いたこともない町だなぁ」
シズエ「あんた この世界のものじゃないね?」
コウキ「ええ!そうみたいです」
コウキ「実は僕前にいた世界で車に引かれて死んでしまったみたいなんです」
コウキ「そして気が付いたらここにいたんです」
シズエ「なるほど あんた転生者だね?」
コウキ(転生⁉︎やっぱりそうか 異世界に転生しちゃったのか俺は)
シズエ「まああんたがどこの誰であろうと関係ないけどね」
シズエ「あんたが今生きてるのはこの世界なんだ」
シズエ「じゃあこの世界で新しく暮らすしかないじゃないか!」
コウキ「そうですね! シズエさんありがとうございます」
シズエ「良いってことよ」
そうしてシズエとの会話をしていると扉が開き1人の男と1人の女の子が入ってきた
コウキ「シズエさん この2人は?」
シズエ「この2人は私の子供さね 男の方がヨウム 女の方がミリナだよ」
ヨウム「ヨウムだ よろしくな」
コウキ「ああ! よろしく」
ヨウムと名乗った男は優しいお兄さんって感じの好青年だった
ミリナ「私はね! ミリナって言うの。よろしくね(´∀`)」
コウキ「うん よろしく」
ミリナと名乗った女の子は元気が良くて裏表がない純粋な笑顔で笑っていた ぶっちゃけ凄く可愛い
コウキ「俺の名前はコウキだ みんなよろしくな」
ヨウム「母さん コウキさんはどうしてここに」
シズエ「ああ コウキは転生者らしいんだ」
シズエ「私が暖炉の薪を取りに行こうとしたらこの人が倒れてたのを見つけたからこの家まで運んだんだ」
ヨウム、ミリナ「転生者⁉︎」
2人は驚いた様子で目を丸くしていた
コウキ(そりゃあ驚くよなぁ)
ヨウム「コウキさん転生者ってどう言うことですか?」
コウキ「俺もさっき気が付いたばかりだからあまりこの世界のことを知らないんだけどどうやら前の世界で死んでこの世界に転生してしまったらしい」
ヨウム「へー そんな事もあるんだな」
シズエ「ところでコウキ! これからどうするつもりだい?」
コウキ「そうですね 体が回復したらこの村を出ていろんなところに行ってみたいです」
シズエ「今のまま出るのはやめた方がいいだろうね」
コウキ「え? どうしてですか?」
シズエ「この村も例外じゃないんだがこの世界には魔物と呼ばれるモンスターが沢山いるのさ」
シズエ「今のまま出ても死んでしまうのが落ちさね」
コウキ「じゃあどうすれば良いんですか?」
シズエ「この町で一番の剣の腕前を持つ者に稽古を付けてもらうといい」
シズエ「私やヨウムの知り合いだと言えば話を聞いてくれるだろう」
コウキ「シズエさんありがとうございます」
シズエ「ヨウム! 道案内してやんな」
ヨウム「分かったよ コウキさん明日のお昼出発しますから体回復させておいてくださいね」
コウキ「呼び捨てでいいよ」
ヨウム「じゃあコウキ! よろしくな」
コウキ「おう。よろしくな」
そうして俺は転生した先の世界での第一歩を踏み出したのだった