第9話〜新たな仲間〜
第9話 登場人物
・コウキ
・ミリナ
・エアリィ
・サキ
・ヨウム
・リョウマ
・シズエ
・サリー
...
...
次の日の朝、俺はミリナの部屋にきていた。
コウキ「ミリナおはよう」
ミリナ「うん。おはよ〜」
コウキ「みんなに昨日のこと言うけど大丈夫か?」
ミリナ「うん。みんなにも知ってほしいから」
コウキ「分かった。行くか」
ミリナ「うん。あとコウくん」
コウキ「どうした?」
ミリナ「あとで話したいことがあるから私の部屋に来て?」
コウキ「分かった。あとでお邪魔するよ」
ミリナ「うん。まってる」
コウキ「良し。下に降りるか」
ミリナ「うん」
こうして俺とミリナは朝食を食べに下に降りた
...
下に降りると既にヨウムとリョウマがいた。
コウキ「ヨウム、リョウマおはよう」
ミリナ「お兄ちゃん、リョウマくんおはよ〜」
ヨウム「2人ともおはよう」
リョウマ「おはよーさん」
すると奥からシズエさんが出てきた。
シズエ「コウキ、ミリナおはよう」
シズエ「2人とも顔洗ってきな。もうすぐご飯にするよ」
2人「はーい!」
その後みんなで朝食を食べ終わったあと
コウキ「ヨウム、リョウマ、シズエさん。少し良いですか?」
ヨウム「どうした?」
ミリナ「実はみんなに紹介したい人がいるの」
シズエ「誰なんだい?」
コウキ「今出します」
コウキ「エアリィ召喚!」
ミリナ「サキエナ召喚!」
すると俺とミリナの手のひらにそれぞれエアリィとサキが現れた。
ヨウム「誰だい?その2人は?」
コウキ「俺の精霊だ。風の上位精霊でエアリィって言うんだ」
エアリィ「エアリィだよ。よろしくね」
ミリナ「私の精霊は水の上位精霊でサキエナって言うんだよ」
サキ「サキエナです。サキと呼んでください」
シズエ「2人とも精霊を呼べるのかい⁉︎」
コウキ「実は俺もミリナも数日前からそれぞれ精霊と会話してたんです」
ヨウム「そうなのか?」
コウキ「まあミリナが精霊を呼べるって知ったのは昨日なんだけどね」
コウキ「俺自身もエアリィと顔を合わせたのは昨日が最初だなぁ。それまでは夢の中で会話をしていたんだ」
リョウマ「はえ〜〜。2人とも精霊を呼べるだなんてびっくりだなぁ」
ミリナ「ごめんね。本当は早く知らせるべきだったよね」
ヨウム「確かにびっくりしたけど言いにくいってことはあるから謝る必要ないよ」
ミリナ「ありがとう」
こうして俺とミリナはみんなに精霊の事を報告した。
そのあと...
コンコン(扉をノックする)
ミリナ「はい」
コウキ「俺だ。コウキだ」
ミリナ「はーい!今開けるね」
ガチャ(扉が開く)
コウキ「話があるって言ってたから来たよ」
ミリナ「ありがとう。入って入って」
コウキ「おじゃまします」
ガチャ(扉が閉まる)
コウキ「んで?話ってなんだ?」
ミリナ「取り敢えず座ろうよ」
コウキ「そうだな」
ミリナは自分のベットに俺は部屋にあったイスにそれぞれ腰掛けた。
ミリナ「まずはコウくん。来てくれてありがとう」
コウキ「良いよ。話ってなに?」
ミリナ「いきなりでごめんね。私をコウくん達のパーティーに入れてもらえないかな?」
コウキ「え⁉︎」
いきなりの提案でびっくりした‼️
コウキ「冒険には危険が付いて回るし死ぬかもしれない。それにヨウムも出るのにミリナまで出たらシズエさんが寂しいんじゃないのか?」
ミリナ「寂しがらせちゃうかもだけど今はコウくん達と行きたい気持ちの方が強いよ」
コウキ「分かった。ミリナの実力は明日から俺が見る」
ミリナ「ありがとう。コウくん」
コウキ「シズエさんには言っておきなよ」
ミリナ「うん」
ミリナに修行をつける約束をした俺はミリナの部屋を後にした。
...
昼食を食べた俺達ドラゴンハンターはギルドに来ていた。
パーティーを登録するためだ。
コウキ「サリーさん。こんにちは」
サリー「コウキさん、こんにちは。今日はどうされたんですか?」
コウキ「えっと...。ここにいる3人でパーティーを組んだので登録をしに来ました」
サリー「おめでとうございます。では早速登録に移りますのでギルドカードを出してください」
コウキ「分かりました」
こうして俺達3人はギルドにてパーティーの登録を終えた。
コウキ「サリーさん」
サリー「はい。何でしょうか?」
コウキ「適当にクエストをこなしたいんですけど何か良いのありますか?」
サリー「そうですね...。あ!これどうですか?」
サリー「グリーン・ウルフ5頭の討伐です」
コウキ「グリーン・ウルフですか...。分かりました、それを受けます」
サリー「かしこまりました。気をつけていってらっしゃいませ」
コウキ「ありがとうございます」
俺達3人はグリーン・ウルフを討伐するため西の森に来ていた。
コウキ「ここか」
ヨウム「結構暗いのな」
リョウマ「木々が生い茂ってるのが原因だろうなぁ」
コウキ「囲まれたらやばそうだ」
しばらく歩いていたら狼型の魔物が群れで出てきた。
コウキ「あれがグリーン・ウルフか...」
現れたグリーン・ウルフは4体だった。
俺達ドラゴンハンターとしての初クエストだ。
コウキ「ヨウム!リョウマ!それぞれ1体ずつやってくれ」
コウキ「2体は俺がやる」
ヨウム「おう!」
リョウマ「了解だ!」
コウキ(リョウマは強いって分かってたけどヨウムも結構強いんだなぁ。
っとと!俺も目の前にいる2体を相手しないとな)
俺は2体のグリーン・ウルフに手を向けて
コウキ(岩弾)
心の中でイメージすると手から岩の弾が大量に飛んでいき2体のグリーン・ウルフの全身を貫いていた。
貫通力と殺傷能力が高すぎたのか2体のグリーン・ウルフは一瞬で絶命していた。
倒したグリーン・ウルフを収納魔法に収めた後
コウキ「ふー」
コウキ(さて、あの2人はどうなったかな...)
2人を見ると戦闘は終わった後のようで2人とも俺を見てびっくりした顔をしていた。
因みに倒したグリーン・ウルフは俺の収納魔法に入れておいた。
こうしないと血の匂いにつられた別の魔物に襲われていたかもしれんからな。
ヨウム「コウキ...」
リョウマ「今魔法の詠唱してなかったよな⁉︎」
コウキ「普通は詠唱するのか?」
ヨウム「ああ...。無詠唱は高度な技術だし、パワーやスピードが落ちたりするから普通はする。
まあ熟練の魔法術師なら詠唱をしなくても詠唱するのと変わらず撃てるみたいだけどな」
コウキ「そうなのか...」
リョウマ「でも、魔物相手ならまだしも知能があるやつに対してだと詠唱してたら対策されちゃうかもだしそのままで良いかもな」
コウキ「そうだなぁ」
3人で話をしているとグリーン・ウルフが飛び出してきた。
コウキ(火炎)
手のひらから炎が出てグリーン・ウルフに直撃し、鳴き声を上げる間も無く絶命した。
どうやらグリーン・ウルフは火に弱いようだ。
コウキ「良し。クエストも無事にクリアだな」
ヨウム「おう!帰ろうぜ」
クエストを終えた俺達はギルドに帰るのだった。
...
コウキ「サリーさん!ただ今戻りました」
サリー「あっ!コウキさん。おかえりなさい」
ヨウム「クエストを達成したので受理をお願いします」
サリー「分かりました。それではギルドカードを提示してください」
コウキ「はい。お願いします」
コウキ「あと、サリーさん。倒した魔物を僕の収納魔法に入れてるんですけどギルドで買い取って貰えるんですか?」
サリー「ええ!大丈夫ですよ」
コウキ「ありがとうございます。じゃあここに出しますね」
コウキ「グリーン・ウルフ5体です。確認をお願いします」
サリー「分かりました。...間違いありません!グリーン・ウルフ5体ですね」
サリー「合計で3万チコルですね。お確かめください」
コウキ「ありがとうございます」
ギルドカードにクエスト達成などの功績を記録するのに10分〜15分程かかるらしく俺はクエストボードを見ていた。
するとその中で1つ気になるものを見つけた。
コウキ(ん?ここから3キロ先にある湖の身辺調査なのにやたらとクエスト推奨のランクが高いなぁ...。うーん、気になるし明日の朝1人で受けてみるか。んで昼からはミリナと修行だ!)
ヨウム「どうした?コウキ。何かおもしろそうなクエストでもあったか?」
コウキ「いや...特になかったしそろそろ戻ろう」
ヨウム「オッケー」
そのあと俺達はそれぞれギルドカードを受け取り各々の家に帰ったのだった。
今回はパーティー結成後初のクエストでしたが意外とヨウム君が強かったですね
コウキ君がチートなだけでリョウマ君もヨウム君もかなりのやり手ですねww
次回はミリナちゃんとの修行回です
新キャラも出ます(´∀`)