第8話〜パーティー名決定!〜
第8話 登場人物
・コウキ
・ヨウム
・リョウマ
・ミリナ
・シズエ
・エアリィ
・サキ
...
...
いつものようにシズエさんが作ってくれた朝食を食べた俺達はパーティーを組んだ時の名前について考えていた。
コウキ「パーティーの名前どうする?」
ヨウム「かっこいい名前が良いよな」
リョウマ「そうだなぁ」
3人「うーん・・・」
コウキ「ハンターとか入れたいよな」
コウキ「ハンター〇〇とか〇〇ハンターって感じでさ」
ヨウム「それ良いな」
リョウマ「〇〇ハンターの方向で行こうぜ」
ヨウム「カリムハンターなんてのはどうだ?」
リョウマ「うーん...。悪くはないが思ったほど響かないなぁ」
ヨウム「そっか〜」
・・・約1時間3人は唸りっぱなしだった。
コウキ「ドラゴン...ハンター」
リョウマ「コウキ今なんか言ったか?」
コウキ「パーティー名さ、ドラゴンハンターとかじゃダメかなぁ」
ヨウム「ドラゴンハンター⁉︎」
リョウマ「それめっちゃ良いよ。うん...それにしよう!」
こうして俺達は1時間以上悩んだ末、ドラゴンハンターを名乗ることにした。
...
昼食の時、シズエさんやミリナにパーティーを組むことになったこと。パーティー名が決まったことを報告した。
コウキ「シズエさん、ミリナ。今から大事な話をします」
シズエ「何だい?改まって」
ミリナ「コウくん、どうしたの?」
コウキ「僕、ヨウム、リョウマの3人でパーティーを組んだんです」
シズエ「そうなのかい?」
ヨウム「うん」
シズエ「良かったじゃないか。名前とかあるのかい?」
コウキ「さっき決まりました」
コウキ「ドラゴンハンターです」
ミリナ「かっこいい名前だね」
シズエ「明日はどうするんだい?」
コウキ「明日はギルドに行ってきます。パーティーを登録するついでに何かクエストを受けてきます」
シズエ「そうかい。気を付けるんだよ」
コウキ「はい。ありがとうございます」
ミリナ(今みんなに精霊のことを言ったら慌てちゃうよね)
コウキ「ミリナどうしたの?」
ミリナ「ううん!なんでも...ないよ」
コウキ「そうか。具合悪いんだったら言いなよ?」
ミリナ「うん。ありがとう」
コウキ(ミリナの様子がおかしいな。後で聞いているか)
こうして俺たちはいつも通り食事を楽しんだ。
...
その夜俺はミリナの部屋に行った。
コンコン(ドアをノックする)
ミリナ「どうぞ」
コウキ「俺だ。コウキだ」
ミリナ「コウくん?今開けるよ」
ガチャ(ドアが開く)
コウキ「こんばんわ。ミリナ、今時間あるか?」
ミリナ「うん。暇してたくらい」
コウキ「ちょっと2人きりで話がしたいんだ」
ミリナ「良いよ。部屋に入って」
ガチャ(ドアが閉まる)
ミリナ「いきなりどうしたの?」
コウキ「ごめん。ミリナの様子がおかしかったから心配だったんだ」
ミリナ「え⁉︎そう?心配かけてごめんね」
ミリナ(やっぱりコウくんには気付かれてたか)
コウキ「大丈夫。ここで聞いたことは他言しないよ。
勿論ヨウムやリョウマ、シズエさんにもね」
ミリナ「ありがとう」
コウキ「でも、いつか話してあげなよ?」
ミリナ「うん」
そうしてミリナは俺に今まであったことを話してくれた。
ミリナ「まず昨日の夜、私は精霊の声を聞いたの」
コウキ「精霊⁉︎」
ミリナ「そう。今から会わせてあげるね」
ミリナ「精霊召喚!サキエナ‼︎」
コウキ「え⁉︎呼べるの?」
するとミリナの手のひらに小さな少女が出てきた。
コウキ「この子が精霊なのか?」
ミリナ「そう。水の上位精霊のサキエナよ」
ミリナ「私はサキって呼んでる」
コウキ「俺もそう呼ぼうかな。よろしく、サキ」
サキ「ええ。よろしく」
コウキ「さっき唱えた魔法ってもしかして...」
サキ「そうよ。私たち精霊を呼ぶための魔法よ」
コウキ「やっぱりね」
コウキ(ん?この魔法使えばあいつも呼べるんじゃ?)
エアリィ「そうだよ。私もその魔法で呼ぶことができるよ」
コウキ「エアリィ⁉︎俺達の会話って2人には聞こえてるのか?」
エアリィ「ううん。私達の声は私とコウキにしか聞こえてないよ」
コウキ「そうか。助かるよ」
コウキ「ところで今の俺のステータスでエアリィを呼べるのか?折角だし2人に紹介したいんだけど」
そうやって俺はエアリィに自分のステータスを見せた。
ステータス:コウキ
人族/17歳/レベル23/転生者
HP:25,800
MP:56,200
片手剣:7800
弓:130
杖:0
属性魔法:火、水、風、土、氷、光、闇、雷
特殊魔法:創造、回復、時空、重力、索敵
スキル:大賢者、捕食者、千里眼、テレパシー、反射、熱変動耐性、魔力感知、熱源感知、身体装甲、粘糸鋼糸、麻痺吐息、超速回復、思念伝達、威圧、超嗅覚、無限牢獄、擬態
加護:不死(回数制限有り)
...
俺のステータスをエアリィに見せると驚きの声を上げていた。
エアリィ「す...すごいステータスだね」
エアリィ「そのステータスならもしかしたら私を呼べるかも」
コウキ「本当か⁉︎」
エアリィ「うん。試してみて」
コウキ「おう」
俺はミリナとサキに俺自身の秘密を明けた。
コウキ「実は...俺もミリナとサキに話しておかなくちゃいけない事があるんだ」
ミリナ「どうしたの?」
サキ「まさか...」
サキは察しているっぽかった。
コウキ「実は俺も精霊と話せるんだ。今は夢の中だけだけどね」
ミリナ「えー‼︎そうなの⁉︎」
ミリナは信じられないといった感じでリアクションをしている。
ミリナ「ど...どんな精霊なの?」
コウキ「風の上位精霊でエアリアルって言うんだ」
コウキ「俺はエアリィって呼んでる」
サキ「エアリィですって⁉︎」
コウキ「サキは知ってるのか?エアリィのこと」
サキ「勿論知ってるわ。友達だもの」
サキ「彼女が人に懐くなんてね〜」
コウキ「そんなに人見知りなのか?」
サキ「人見知りというか人間不信なのよ」
コウキ「詳しくは本人が話してくれるのを待つよ」
コウキ「とりま紹介するよ」
サキ「え⁉︎」
コウキ「エアリィ召喚!」
精霊を呼べる魔法を放つと自分の手のひらに緑色の髪の黒い大きな目をした少女が現れた。
エアリィ「やっほー。コウキやっと会えたね」
コウキ「うん。初めまして、コウキだよ」
エアリィ「エアリィことエアリアルだよ。よろしくね」
ミリナもサキもびっくりしすぎて開いた口が塞がっていなかった。
コウキ「やっぱさこのことみんなに話したほうが良くないか?」
ミリナ「そうだよねー」
コウキ「エアリィとサキは大丈夫か?」
エアリィ「うん。私は平気だよ」
サキ「私も大丈夫。2人の家族にも会ってみたいし」
コウキ「良し。明日みんなに2人を紹介しよう」
こうして俺とミリナは明日の打ち合わせをして、それぞれの部屋に帰ったのであった。
パーティー名かっこいいですよね〜
後半にはついにエアリィちゃんが登場したということで次回以降更なる発展が期待されますね。
では次回にお会いしましょう