用語解説
色
万物に宿るいろが生命を持った存在。野球ボールぐらいの大きさをしたカラーボールの様な見た目をしている。液体になる事も可能。
各自ちゃんと自我を持っており、本来なら日本人全てが視認出来るはずだった。何故か現代人は「色」が視覚化出来ない。
和色にのみその現象が見られ、非契約の「色」は普段自身のいろや同じ系統のものに擬態化して過ごしている(例:躑躅色→躑躅の花に擬態化)。
契約を交わした「色」は、主人の身の回りの物(ヘアピンやボールペン等)に擬態化している。
野生の「色」は襲いかかってくる事は無く、形状変化が出来るのは人と契約した「色」のみ。
色狩
「色」を狙う“人ならざるモノ”。
何かに宿り、その体を支配して手当り次第「色」を吸い込んでいく。
「色」を奪われ、いろを失ったものは無色となってしまう。
奪えば奪うほどいろが混ざり合い、真っ黒に染まっていく。最終的にはキャパオーバーし、宿主と奪った「色」ごと弾けて消滅してしまう。
色狩から宿主を引き剥がすのは普通のお札や聖水、武器でも可能。
色狩本体を倒すには、形状変化した「色」で首を刎ねる。首を刎ねた所で、宿主には影響しない。
色守
「色」と契約を交わし、色狩から「色」を守る人間。
パートナーである「色」が擬態化した物を身につけており、戦闘時には各自武器に形状変化させて戦う。少なからず身体能力が上がっている。
契約できる「色」の最大数は四色とされているが、四色も従わせる事が出来た色守は歴代でたったの一人だけ。大体は二色が限界。
契約は「色」に気に入られ、その人が「色」を視認して名前を読んであげれば完了となる。
契約と形状変化
普段、「色」は武器化である形状変化をする事が出来ない。
形状変化をする為には、色守と契約する事が必要不可欠である。
「色」の形状変化は主人の「武器といえば」といったイメージを反映している為、本人の望んだ形になる事が多い。
体力を失っていくと形状変化させる事が出来なくなってしまうので、元色守達は全員非戦闘員。
強く互いが結びつきあっている「色」と色守の場合、「色」が擬人化するケースもある。
色人
「色」と契約はしているが、色守ではない人達の事。
契約をしてしまえば「色」は形状変化出来るという性質を利用し、その力を悪用する輩の事を主に指す。
色彩一族
代々色守として活動している八家の事。
壱の色司、弐の色坂、参の色宮、肆の色路、伍の色宿、陸の色集、漆の色澤、捌の色末で構成されている。
荏杢高校
薫達が通っている高校。
礼儀と和風文化を重んじる校風であり、偏差値もそこそこ。
いつの時代からか生まれた七不思議が一種の伝統として、生徒達の間で語り継がれている。
和風文化を重んじているだけあり、茶道や華道、弓道等が必修科目や選択科目として存在している。
裏生徒会
荏杢高校七不思議の一つ。
問題児や飛び抜けた個性を持つ生徒達ばかりが集まり、人知れず「何か」を狩っていると言われているが存在が変にリアリティを持っているため、誰も気味悪がって真偽を確かめた事は無い。
教師達に聞いても、真偽は知らない。
裏生徒会と呼ばれる本人達も、周りの目は気にせずに自由気ままに楽しんでいる様子。