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憂鬱な朝

作者: 白萩アキラ

スーツを着て群れに混ざる

群衆に埋まる自分を見失う

僕が足を止めれば流れが滞り

きっと行く人来る人睨みつけてくる

この時間に意味はあるのか

目的地を変えたい

気楽に生きていたい

今日一日から逃げ出したい

僕はその他大勢の誰

アイデンティティが崩れる

意味も分からず足を向ける

無心になっている振りをする

自分を見下ろすもう一人の自分

憂鬱な朝にため息をつく

それは意味もなく溶けていく

ことが始まれば考える暇もない

だから朝が一番つらいのだ

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