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Mors
これは遺書です。
嘘つきなわたしの最後の本音です。
ほんとはもっとピアノが弾きたかったです。
ほんとはもっと愛されたかったです。
ほんとはもっと生きたかったです。
ほんとは嘘なんてつきたくなかったです。
自分という嘘を作りたく無かったです。
ほんとは好きでした。
ほんとは嫌いなんて言いたくなかったです。
ほんとはほんとでした。
うそはうそでした。
貴方と生きたかったです。
ごめんなさい。ごめんなさい。
タイムマシンがほしいですね。
あなたがまだ壊れてなかった時に戻りたいですね。
あなたも壊れちゃったら意味ないじゃないですか。
わたしが壊れた意味が無くなっちゃうじゃないですか。
もし戻れるならもっと上手く嘘をつきます。
あなたを壊さないために。
あなたに幸せになってもらうために。
だから今度は生きてください。幸せになってください。お願いします。ごめんなさい。
拝啓私のピアノを愛してくれたあなたへ。
嘘吐きなわたしより。
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます。次話もよろしくお願い致します。




