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終着点
周りの期待や尊敬は時には活力となるが、私の場合自分を殺す道具となった。
ピアノが弾けた、3年前までは失敗する景色なんて見えなかった。自分がやらかすなんて未来を見ることはなかった。。たったひとつの失敗がトラウマになって人前で弾けなくなるなんて思ってもいなかった。
周りの期待が大きくなりすぎた。それが自分を追い詰め、簡単なミスをすることになるなんて思いもしなかった。それまで期待や尊敬の念は活力となるだけだった。でも、それは自分を殺す刃として襲いかかってきた。
こんな惨めな終わり方は、自分の心を殺すには十分すぎた。それから3年経ってもピアノはずっと続けている。でも、人前で弾こうとすると当時のことを思い出して思った通りに体が動かない。普段なら初見でも弾けるような曲がまるで初心者に戻ったかのように弾けなくなる。惨めだ。あぁ惨めすぎる。
わたしにはあるのだろうか復活することの出来る綺麗な未来が。あるわけが無い。これはピアノ弾きとしてのわたしの終着点だ。
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます。
今回は前話の続き的な感じの話でした。
次話もよろしくお願いします。




