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①
『白馬の王子様はお姫様を助けていいます。
「僕はいつも君のそばにいてどんなことがあっても守ってあげるよ。だから僕と結婚してください」
お姫様はにっこり笑って王子に抱きついて頷きました。』
「こんなのってないわ!」
昼間の自室で侍女から借りた本を読んでいた私はつい叫んでしまった。
この文章だけ読めばハッピーエンド。この前の話では王子様には婚約者がいて、太った体の婚約者が婚約破棄される話だ。
その婚約者がお姫様に特に意地悪をしたわけではなく、ただ勉強や運動が努力しても実らなかっただけで王子様への好きの気持ちは本物だったのだ。
だけど虚しく努力が認められず婚約破棄され、パッと出てきたお姫様に王子が恋してハッピーエンド。
婚約者の方は?どうなったの?
努力しても綺麗な人に好きな人を取られてしまうのね
と、私は理解した
「マリー、また本読んでるのかい?僕と話はしたくないの?」
本から目をあげると最近仲良くなり面会予定だった私の婚約者がいた。




