4話 魔法使いへの道
僕が魔導具に興味をもってから父上から色々なものが渡されるようになった。
魔導具についての本を読み、そこに載ってある陣を紙に魔力を帯びさせたインクで描いてみる。
とりあえず火が出るものにした。そこに魔力を流すとボンという音ととも爆治が起きた。
だけど、火は出て魔法陣は灰になった。
教本には爆発するとは書いていない。ならなぜ爆発したのだろうか?
魔力自体に爆発の性質はないはず、なら発動した火が何かに引火して爆発したのかもしれない。
失敗について考えていると、爆発音を聞きつけやってきたミレーユに経緯を伝える。
「大丈夫ですか? どうしたんですか?」
‘‘魔法陣が爆発した’’
怪我をしていないことを確認し、経緯を説明すると、顔を少し怖くし、怒る。
「火の陣を使うのなら失敗してもいいように外で実験してください!」
確かに部屋は無茶苦茶になったから謝った。
庭に場所を変え、もう一度魔法陣を描いてみる。今回は水を出す魔法陣を描く。火はキケンだからね。
だけど、結果は爆発が起こり、水と粉々になった紙クズが出てきた。
今回は爆発と関係ない水が出てきて、今も地面は湿っているから、魔法陣自体は半分成功しているって言えるかな?
でも教本では爆発しないって言ってるからな.......うーん書くだけだし、ミレーユに書いてもらおうかな?それなら何か違いがあるかもしれないし。
掃除をしていたミレーユを引っ張って来て、教本のとうりに描いて欲しいと伝える。
ミレーユは嫌な顔一つせずに応じてくれた。
ミレーユが描いた魔法陣をとりあえずミレーユが使ってみる。
すると、水が出て紙がしなしなになった。だけど、爆発はしない、粉々の紙も出てこない。
これはどうしてだろう?僕の描いた陣のほうが綺麗に、丁寧に描いているのに爆発する。理由がわからない。
陣に問題がないのなら人に問題があるかもしれない!なら、僕の陣をミレに使ってもらおう。
ミレーユにセイラスが描いた魔法陣を渡し、使ってもらう。
すると、さっきよりも多く水が出て紙がシナシナになった。爆発も無かった。セイラスは考える。
これは陣ではなく僕に問題があるのではないか?でも描いたとうりに発動はしているから失敗ではないだろうし...
セイラスがウンウン唸っていると、ミレーユが申し訳なさそうに、
「もうすぐ日が落ちてくるので今日はここまでにしませんか?」
と尋ねてくる。セイラスとしても早く魔法陣を改良できるようになりたかったが、今日中には無理そうで、ちょうど課題点を考えているところだったので片付けて部屋に戻ることにした。
部屋に戻ると、ミレーユはご飯の準備をすると言いって厨房へいったので、僕は僕の部屋の机に向かうことにした。
今日の疑問点、成功点、失敗点などを紙に書き記していく。
やっぱりメモは大事だよね!もしかしたら何か見えてくるかもしれないし!
そのまま考えていると、ミレが僕を呼ぶ声がした。ミレのご飯だ!!
‘‘今日のご飯は何’’カードを携えて、食卓へ。
いい匂いが鼻腔をかすめる。
ヨダレが出てきた。お腹がなっているような気がする。
ミレにカードを見せる。
「今日のご飯はお肉です!」
ムム!‘‘ヤッフー’’カードを忘れたくてしまったではないか!ここは笑顔と動きで喜びを表現しよう。
ミレーユはニコニコ微笑みながら変な踊りをする主をほほえましい思いで眺める、少し騙すことで出てくる罪悪感を忘れた。
そう今日のご飯には主の嫌いなピーマンを刻んで入れているのである。
でも、全然気づいていない主を見て次はキノコを入れてみよう。と思うミレーユなのであった。
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