~プロローグ~
小説初心者なので、誤字脱字文法上のミスがあるかもしれませんが、何かあった場合ご指摘お願いします。
2025年現在、世界では世界侵略防衛機構(WIPO)が発足されている。では、なぜこのような組織が発足されたのだろうか。
遡ること5年前全人類を揺るがした大事件が起きた。それは、何者かによる地球侵略である。彼らは、世界各国を蹂躙し、甚大な被害をもたらした。田畑や森林、住宅、建造物は燃やされ、人間や生き物たちを問答無用で虐殺していった。そこで国際連合は、各国に要請し侵略者たちの撃退を要請した。各国は要請を承諾して軍人たちに侵略者を撃退させた。侵略者との戦いは数か月も続いた。両者譲らない戦いの中でなんとか軍人たちは侵略者の撃退に成功した。しかし、この侵略はだれが仕掛けてものなのか、どこから侵略してきたのか、なぜ侵略してきたのか原因がわからないものだった。そこで国際連合は、再び侵略者が進行してきたときに迎え撃つため、そして侵略者のいつどこで何をしているかを調べるための組織世界侵略防衛機構(WIPO)を発足した。発足された以降この組織は積極的な復興支援、武力の増強、ミサイルや新型の武器の確保など力を上げていき、確かな地位を確保していった。そして今では日本、中国、ロシア、イギリス、アメリカなどの全部で30国以上の支部ができていて、総入隊者数は10万以上からなる超巨大な組織が完成したのだ。
時は現在ここは世界侵略防衛機構(WIPO)の日本支部今日もとある少年が訓練室の中で一生懸命訓練していた。名は山石達16歳である。達は5年前の侵略で両親を亡くしている。そしてこの3年後にこの組織に入隊した少年だ。
「おや~今日も一生懸命特訓ですか~?そんなにやっててあきないのぉ~?」
「いや、飽きないよ。いつ来るかもわかんない侵略者たちに備えておかないと。」
とある組織の隊員が話しかけてきたところを達は素直に返す。このような会話をしているところに達の幼馴染で同じ組織の隊員の清宮近重が話しかけてきた。
「でも、達は無理しすぎだよ。このままじゃ侵略者をうつどころか体がやられてしまう。」
「そんなに心配しなくてもいいよ”ちか”体の管理はちゃんとしてるよ。」
体をさすりながら少し苦笑いして返答する。
「どうなってもぉしらないからねぇ~」
と言い残してとある隊員は去ってしまった。けれどみんなが達のことを心配しているのは無理のない話である。達は起きている間は学校と合同訓練や任務、食事や風呂以外はほとんど訓練に明け暮れている。まわりがあきれるほどに。
「もうそろそろやめなよ。明日も学校あるんですからね。」
「わかってるよ。」
近重が忠言すると達はいやそうな顔をしながらも渋々承諾し道具を片付け始める。
「じゃあ明日また学校でね”たつる”」
「ああ、”ちか”またね」
二人はいつもどおりの挨拶をしながら自分の家に帰っていった。
ここは世界侵略防衛機構(WIPO)日本支部の会議室。侵略に対しての近況報告が行われていた。各部門のお偉いさんたちが集まって最近はどんなことがあったかを話し合う場である。
「報告です。近畿地方の復興率が80%を上まりました。このままいけばあと2年で回復する見込みです。」
と女性の役人が話しているのを他の人々はつまらなそうな顔で聞いていた。
「あの~私からいいですか?」
中年の男性の役人が発言すると、役人たちはゆっくりと顔を向けた
「どうぞ。」
「最近、不審な目撃情報があるみたいです。神奈川県在住のとある女性によると周りから不審な気配があると報告がありました。さらに夕方頃には謎の光が空を通っていたとの目撃情報がありました。」
この報告を聞いていた役人たちの顔が急に険しくなって
「お、おい、もしかしてこれは侵略者なのではないか?」
「侵略者が地球に近づいてるとなると大惨事だぞ!」
おじさんたちの役人は大きな声で声を震わせながら言いつけると
「おい、勝手に推測だけで決めつけるな」
別の役人が少し顔を怒らせながら場を黙らせる。
「まずはこれらの現象が本当に侵略者のものなのか調査する必要があるな。
大関、各国の調査部隊に連絡して捜査の協力を要請しろ。」
「はい!」
「大変かもしれんが、今から緊急で事態の調査と民間人への勧告そして部隊の再編成を行う。各担当の長官は、私の指示に基づいて動くように。」
「は!」
この役人は組織の長官たちに命令を出した。
「何か進展があったら、私に報告してくれ、また数日後会議を行うのでその時は私から皆に通達する。では今日の会議はここまでだ。今日は解散とする。」
彼の指示とともに役人一同は会議室を退出していった。出ていく役人の声には焦り、恐怖、怒りなど様々の感情がこもっていた。
全員が退出した後今日命令した男は頭を悩ませていた。この男の名は坂下治正
世界侵略防衛機構(WIPO)日本支部の支部長に任命されている男だ。
「はぁー。」
これから増えるであろう仕事の数にため息をしながら手元にあるコーヒーを飲んだ。
これから起こる大事件について、まだこの時は誰も知らなかった。