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完全な憧憬、未完成な本

作者: なごみ


 手のひらに落ちる透明が一つ

 頬を走る痕 拭った上に溢れ出ていく


 その理由も忘れるがままに

 咀嚼した現実 背中を押し 越していく


 等価交換など全て嘘だろう

 何かを望み何かが叶い

 それに見合わぬ何かを喪った


 歩き続けた透明の道は夜に濡れただけだった

 いつかの報いを信じ続け

 与うは数多の憂鬱のみ

 信じた報いはきっと無く

 残るは後悔故の自己同一性


 永遠に続く自己否定

 毎日に組み込まれた幻想は押しつぶされた

 末に見ゆるは現実逃避


 周り固められた昨日の明日

 望まれ続けた代償はそう描かれた


 あの日見た夕景はきっともう一度見ることは叶わない

 

 そう願うこともない

 うちに篭りきり

 ただ逃げることだけ考えてる

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