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日本人視点からのオタク文化論 必殺技各論 第2章

 今日も今日とて駄文書き。日々面白いことや楽しいことを求めています。


 今や世界に広がる日本のヲタク文化ですが、この発展には日本特有の宗教や思想、歴史、言語、倫理観が大きく関わっております。この度はそういった視点から ヲタク文化 を考えてみました。出来る限り硬くない内容にしたいと思っておりますデス。


 よろしければごゆるりと。



 本編は tarutaruさん本日のオススメ なろう版 です。よろしければ覗きに来てください。


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 はいどうも~。


 今宵の斬鉄剣は一味違うぞ、といつも通り真っ二つにする姿に痺れる今日この頃、

皆さんいかがお過ごしでしょうか。


 ルパン三世の石川五右衛門っていつ見ても超カッコ良いですよねぇ。切る前の台詞、切った後に鞘に剣戻すと遅れて相手が真っ二つ、その後の決め台詞。何処からどう見てもカッコ良い。しかし何故これをカッコいいと感じるのでしょうか。


 それはズバリ言いましょう。必殺技が生まれたもう一つの要素が歌舞伎の影響です。必殺技を使う、その前後のセリフや動きも含めて日本人がカッコ良いと感じるからこそ必殺技を持つヒーローが生まれました。


 歌舞伎の見えを切るという考えが非常に重要で、ここぞという時にポーズを決めることがカッコイイというという考え方です。技を繰り出すこと、必殺技を出す動作や技名を叫ぶ、出した後の決めポーズなどがそれに当たります。


 理論的に考えれば手間のかかる必殺技なんかやらずにいきなり殴るなり、出した技の後にポーズを決めずに連撃した方が強いでしょう。更に言うなら何をするか相手に伝わってしまう必殺技を叫びながらの攻撃なんて有り得ない筈です。


 なのでこの見えを切るのがカッコイイという影響がないアメコミヒーローは必殺技を必要としないのです。強い力で殴る、銃で撃ち殺す、物理最強!的な感じで。なので技ではなく新装備を開発した時の武器名が多いですね。


 無論欧米のヒーローにも必殺技を持つキャラクターは存在します。しかし、そもそも技の名前を叫んで使わないからか、技自体がピックアップされたりはしないですね。武器を求めてならともかく技自体を習得するための試練とか無縁なストーリーですし。


 唯一例外として。アメリカンプロレスなんかではフィニッシュホールドという概念があります。この技を食らえば必ず3カウント確定するようないわゆる必殺技ですね。ジャイアント馬場は16文キック、アントニオ猪木は延髄切りか卍固めですね。


 外人レスラーだとスタンハンセンならウエスタンラリアット、フリッツ・フォン・エリックならアイアンクローです。これは個人事業主であるプロレスラーが自分のキャラを立てる為、自分オリジナルの技を使って他のレスラーと差別化したことが始まりです。


 ここまでは講談と同じだったんですが、見えを切ることがカッコイイ文化が無いせいか、残念なことにアメコミヒーローには受け継がれませんでした。技名を言いながらフィニッシュホールドをやる訳では無いですし。


 ちなみに剣道でメ~ン、コテ~とか言っていることの影響では無いと思っています。今では掛け声をするのは気合を表していると剣道側では説明していますが、現代剣道に大きな影響を与えた北辰一刀流は掛け声を出すことを否定しています。


 剣道で掛け声を出すのは明治の近代化で剣術人気が大きく落ちた為、剣術家が困窮した事が切っ掛けです。それを救済すべく撃剣興行というショーを開きました。そこで試合を素人にも分かりやすいように見せる為に掛け声を出し始めたようです。


 その為、掛け声をショー的に分かりやすくカッコよく見せる為、歌舞伎の影響は受けましたが、これに引き継がれて剣道が掛け声を出すよりもずっと昔に講談師が必殺技を叫んでいた訳ですから時代的な順番からは違うと思っております。


 ということで、講談のキャラ立ての手法を歌舞伎の見えを切るカッコよさという思想を用いて生み出されたのが必殺技であり、日本のヒーローであるとここに結論付けたいと思う次第であります。皆さんも五右衛門に憧れて斬鉄剣を探す旅に出てみてはいかがでしょうか。





 まぁ、外人さんには見えを切るカッコ良さって伝わりませんよねぇ。スーパー戦隊シリーズが海外に輸出された時、戦い前にヒーローが一人一人名乗る所を見て毛唐共が、


「ここは無駄なんでカットしていいですよね。」


ですって奥様(ダミ声)。


 そこが一番のキモやろうがい!この様式美が伝わらんとは文化の違いは如何ともし難いものです。いずれそれぞれが交わって新たに定着するとおっちゃんは思ってますが、あなたはどう思います?


 ということで2回に渡ってお送りして参りました 日本人視点からのオタク文化論 必殺技各論第2回でした。ここで一旦 必殺技各論 は締めさせて頂き、次は キャラクター各論 を気が向いたら始めたいと思います。


 あと、もしよろしければ本編の tarutaruさん本日のオススメ なろう版 に覗きに来てください。本編にその他のお話なんかも御座います。

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今回はこの辺で。でわでわ~。


お読みいただき、ありがとうございました!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、


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