関話覇帝の目覚め~神サイド~
連日投稿です。疲れました。
第8話覇帝の目覚め~神SIDE~
~神界~
神帝は今日も地上を見ていた。
ふむ、今日も人間の管理は順調だな。
いやあ、虚無神を罪王と組んで殺したのは正解だったな。
それに、ゴミのような人間どもにスキルを与えて支配するというのも。
いや、虚無神を殺したのは些かふ不正解だったか。
あのクソ小僧が覚醒して覇帝やなんやになりやがった。
あの時一時とはいえ奴に従う羽目になったしまった。屈辱だ。
しかし、今日のあのスキルを与えなかった小僧は傑作だったな。
信じていた、風の人間どもし裏切られた時の絶望したあの顔。
くくくくくく。
アッハッハッハ
ヒイお腹痛い。
さてと、地上の確認も終わったし。
美神でも抱くとする、か。
グオオオオオオオオオオオオオ
神帝の体に抗いようのない本当の怪物が現れたかのような悪寒が襲った。
な、なんなんだこの何とも言えない恐怖感は。
儂に抗える存在など龍帝、魔帝、ぐらいしかいないはず。
ましてや、全力で戦えばこいつらでも魑魅魍魎と変わらんというのに。
ま、まさか!!
神帝の脳裏にとある人物の姿がよぎった。
覇帝ヴァルヴァス・デス・ファフニール
あの憎き他でもない自身それどころか、龍帝、魔帝、人帝、獣帝、霊帝までも支配した彼のことが。
あ、あり得ん。やつは100000年前自ら消えたのでは?
実はこの時ルヴァスがヴァルヴァスを覚醒させた瞬間であった。
その抗いがたい空気は気付くものがいないほど抑えられていたが。
神帝はつい先ほどまで下界と繋がっていたため。
そして、その肉体のスペックのせいでその気配を感じることができた。
しかし、ルヴァスの人格に戻ったためほとんど感じ取れなくなったことで神帝はその恐怖から抜け出すことができたのだった。
しかし、愚かな神帝は・・・
な、なんだ?あの強大な恐怖感が一瞬にして消え去ったぞ!?
なぜだ?
そ、そうか。
奴は、転生のため100000年間力を割いてきた。
しかし我はその間信仰によって力が上がるという神としての性質によって強くなり続けてきた。
だからこそ奴の力を我が大きく上回りその恐怖感がなくなったのだろう。
ははは、はっはっはっはっは、はあっはっはっはっはっは。
私こそが世界の真なる覇者である!!
などとほざく始末であった。
その後、・・・
再び、神帝が地上を見ていた時のことだった。
何か刺激的なことはないのか。
その時神帝の視界の隅に一つ目の迷宮を攻略したルヴァスが映った。
な、なに!?
あの迷宮を攻略する人間が出ただと!?
あ、あり得ん、あの迷宮の最下層はあの覇帝の力を封印しそれが復活しなきよう龍帝に大きな対価を支払って龍王に守護させていたんだぞ。
それもあの迷宮にいる龍王はその中でも最も強い龍王に守護させ人帝が覚醒するのを防いでおったというのに!!
そ、早急に殺さねば!!
そこから神帝はある程度の親交を築きともに覇帝を憎んでいる魔帝、獣帝に連絡し殺すための軍を派遣するよう言った。
しかしそうしている間にルヴァスが覇帝として覚醒した・・・・・・
その時世界が悲鳴を上げた。
もちろんその世界より存在のランクが低い神帝は。
ぐ、グあああああああああああああああああああああ
お、重いあの時覇帝が復活した時よりも重い濃厚な重圧だ。
きょ、強力すぎる。
しかしその重みもすぐに消えた。
ルヴァスがシステムの制度によって覇空間に飛ばされたためである。
神帝はその時あのスキルを与えなかった人の子がその覇帝であろうと睨んだ。
ヴァルヴァスゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!
その神帝の叫びが神界中に長く永く轟いた・・・
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