関話~人帝、霊帝視点~
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関話~人帝、霊帝視点~
~サイド人帝~
ここは、人類全ての富と叡智の集まる場所聖覇アレキヴァスター帝国、帝都ヴァルヴァ。
その日も人帝アレキヴァスターは仕事に追われていた。
なぜ、帝級のものである人帝が仕事に追われなければならなか。
別に人帝は魔帝のように死後ことを嫌っているわけではない。
しかし、帝級存在として重要な管理権限がなかった。
通常、帝級のものにはヴァルヴァスが管理権限を与えていたのだが、100000年前ヴァルヴァスが亡くなったとき何故か人帝だけが管理者権限を失った。
そして、次の日にはスキルが人々の体に宿るようなり始めていた。
また、配下は帝級のものに敬われるはずであるが。
神を敬い始めていた。
人帝はこの時、神帝が自身の力を奪うため仕掛けたのだろうと考えた。その次の月だ急激に魔族が増え魔物と呼ばれる、人類の敵が生まれ始めた。
人帝にはそれが魔帝と神帝の仕組んだ人類支配への道だと考えた。
事実、その考えは半分以上あっていた。ただし間違っていたのは魔帝は神帝の交渉を表面上受けだけなのである。
そのため、強大な力を持つ魔物はあまり攻めてこず弱い魔物が出てきて小さな村に攻撃を仕掛けるのみだったのである、だからこそ負傷者は出たものの死者の数はそれほど多くはなかったのだ。
しかし、人帝は人の富を操作し魔物の襲撃を受けた村を復興させることに全力を注いでいた。
幸い帝として不老不死なのは変わらず人帝はその才能は帝級の者としてふさわしく、作業を淡々とこなしながら、挽回し、自身の力を取り戻すことを虎視眈々と待っていた。
そして、1000000年経ったある日途轍もない重圧とともにその力を取り戻した。
そして、人帝は直感するその絶大な力を持つものがあの至高の存在覇帝であることを悟った。
人帝は歓喜したずっと待っていたのだから、力を取り戻す日を。
覇帝に仕える者として。その覇帝より帝の称号を与えられたものとして。
その誇りを胸に人類をけなした人物を、いや、神物を殺すために。
その日、人類はそのスキルの神による制限を解除されそしてそれまで崇めていた神が根源的な悪であることを何故か悟った。
そして反旗を翻す神に対して・・・・
~サイド霊帝~
霊帝は傲慢に過ごしていた。
そこは、精霊界。霊的存在の世界であり、霊帝が最も力を振るえる場所であった。
そして、そこに霊帝の敵はおらず、そして、支配する覇帝が消失したため、霊帝は増長し、傲慢に強欲に怠惰に只々己が欲求を満たすためだけにその力を振るっていた。
「ふははははは、もっと我を喜ばせよ」
きゃあああああ、という女精霊達の黄色い声が響く。
そこには喜色が混ざっていた。
そこは、霊帝だけが唯一入れる、霊界の後宮。
通常精霊は交尾など必要ないのだが、堕落せし霊帝はその獣の本能が目覚めていた。
そして、数時間後宮に入り浸り満足した霊帝は怠惰に過ごしていた。
そして、突如として・・
ドンッッッッッッッッッッッッッッ
霊帝の体に怪物の如き重圧がのしかかった。
「な、なんだ!?」
世界も空間も軋む重圧を受け霊帝は思わず声を上げた。
しかし、数秒もたたぬうちに思い返す。
忌々しい覇帝の重圧を。
その、比類なき力は覇帝以外に在り得ない。
考えた霊帝は再び何者かの下につくなど考えられぬ霊帝はその重圧の去ったあと、配下に初めて命令し現時点での霊界最高戦力をもってして覇帝を殺すことに決めたのだった・・・
頑張って書いたので☆☆☆☆☆とブクマで評価お願いします。