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記憶が戻ってもやることないわ


悪役令嬢、ディーナリズ・アローは混乱していた。

彼女は唐突にぶっ倒れ、唐突に前世を思い出した。

そして自身が、ハマっていた乙女ゲームの悪役令嬢ということを思い出した。

ゲームの題名は覚えていないが、内容は覚えている。

ディーナリズは婚約破棄&国外追放確定キャラなのだ。


嫌われ者で、盛大にざまあされるキャラなのだ。

…が、記憶を思い出す前なのに、嫌われていなかった。

むしろ仲良し、人気者!

これはおかしいと、こうなった原因の記憶を引っ張り出す。



…そして気付いた。



「お嬢様!ちょっと森に遊びに行きました。これ、お土産です。」

「お嬢様!海行ってきたんです!これ、見つけたのであげます!」


自分の執事とメイド。

よく似た、ほんとによく似た兄妹。

差し出されたものは大人の顔ほどあるダイアモンドの原石と子供の顔ほどある真珠。


「また兄上に負けたぁ。おっきい原石とかどうやって見つけるのです?」

「経験の差だ、妹よ。」


わたくしへのお土産の話で盛り上がる二人。

差し出したものの価値を知らぬように無邪気に話す二人。


そう…。


この二人がおかしいのだ!!!!


ゲームでちょろっと出てきた悪役令嬢のメイドと執事は、後ろで控えているだけの地味なモブで、茶色の眼と髪をしている。

…のだが、この二人、美男子美少女な兄妹で、全然じっとしてくれない。

そのくせ滅茶苦茶優秀である。


しかも、わたくしのダイエット・性格矯正・友人作りも完璧にこなし、

家族仲悪い・性格悪い・友達いない・無知(無恥)もしっかりと治してしまった。


そう。

この二人は、無自覚テンプレブレイカー兄妹なのだ!



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