破魔の弓
女王を失ったアマゾネスたちは軍を引き上げていった。
ネメアの獅子は弓をくわえて、トロイアの陣にやって来る。
ネメアの獅子:「こいつは女王からの贈り物だ」
ネメアの獅子は弓を床におき言った。
パリス:「あなたは先程の戦いで、アキレス追い詰めていた・・・」
ネメアの獅子:「女王を殺されたんだ、俺の敗けだ」
アイネアスは足を引きずりながら弓を拾い上げる。
アイネアス:「これは?」
ネメアの獅子:「アマゾネスたちに伝わる破魔の弓だ」
アイネアス:「破魔の弓?」
ネメアの獅子:「こいつは魔法の力を破壊する力があると言われている」
神官ライコオン:「ヘラクレスの弓では?」
ネメアの獅子:「さぁ、こっちでどう呼ばれているかは知らん、だが神が与えた力も破壊できるかもしれん」
パリス:「では、不死身のアキレスでも?」
ネメアの獅子:「かもな」
巫女ブリセイスは複雑な顔をした。
ネメアの獅子:「俺にはその弓は使えん、こいつで女王の仇をとってくれ」
ネメアの獅子はそう言い残すと、トロイアの陣を立ち去った。
ネメアの獅子:「俺の使命はこいつらに弓を渡すことなんだろヘラクレス」
ネメアの獅子は遠くを見つめ呟いた。
天界でヘラクレスは言った。
ヘラクレス:「あいつも自分の敗けを認められるようになったとは成長したじゃないか。それにしてもあいつ長生きだなぁ・・・不老不死にでもなったのか?」
ネメアの獅子はくしゃみをした。ヘクッション
ギリシャ側の総大将アガメムノンは苛立っていた。
アキレスは腑抜けとなり、ディオメデスは負傷
肝心のヘラクレスの弓も手に入らなかった。
オデュッセウス:「われわれも手負いですが、それは相手も同じ事、攻めましょう!」
アガメムノン:「よく言ったオデュッセウス、まともに動けるのはオデュッセウスだけか!」
メネラオス:「兄上、わたしも動けますよ」
パリス(アレス)と一騎討ちした副将メネラオスもずいぶんと動けるようになっていた。
大男アイアス:「わたしも、まだまだ動けます」
そういうと大男アイアスは拳で樽を破壊してみせた。
アイアスのパフォーマンスに兵士たちは沸き立ったが、アキレスはボーッとしたままだった。
大男アイアス:「どうしたアキレス、お前らしくもない」
アキレス:「・・ああ・・、俺もしっかりしないとな」
アキレスは自分のほほを両手で叩き気合いを入れた。
メネラオス、アイアス、アキレスは部隊をつくってトロイアの陣に攻めこんだ。
メネラオス:「やつらはまだ城に入っていない、アマゾネスたちがいなくなった今がチャンスだ!」




