それぞれの戦い
ギリシャ軍とアマゾネスの軍は混戦状態となっていた。
ネメアの獅子の前に大男アイアスが立ちふさがる。
大男アイアスは鉄槌をもってネメアの獅子に襲いかかる。
大男アイアス:「お前の皮はどんな刃も通さないようだが、この鉄槌は鎧の上から攻撃するためのものだ、お前の皮の固さなど関係はない」
ネメアの獅子:「よくわかてんじゃねーか小僧」
小僧呼ばわりされた大男アイアスは怒り狂い、大振りの一撃が飛んでくる。
ドカッ!
鉄槌は地面に大きな穴をあけた。
ネメアの獅子はすんでのところでかわしていた。
ネメアの獅子:「お前のとーちゃんのテラモンはもっと陽気なヤツだったんだけどなぁ~」
大男アイアス:「父を知っているようだが、俺はギリシャ側の兵士だ、トロイア側につくのなら例え父の友人でも敵だ」
ネメアの獅子:「それでこそテラモンの息子だ。だがそれなら俺も容赦はしない」
ネメアの獅子の顔つきもかわった。
ディオメデスの前には、白いアマゾネス(アレス)が立ちはだかった。
白いアマゾネス(アレス):「前回はパリスの体を気遣って引き下がったが今度はそうはいかんぞ」
ディオメデス:「何度やっても同じですよ」
白いアマゾネス(アレス):「神に対するその暴言を悔い改めさせてやろう」
アレスが間合いをつめ一気に殴りかかると、ディオメデスは槍を棒高跳びの棒のように使いアレスを飛び越えた。
アレスの拳は地面を触れたが、すかさず後方に飛び、ディオメデスに体当たりを食らわせた。
ディオメデスは地面に倒れこんだ。
白いアマゾネス(アレス):「攻撃は強いのかも知れんが防御は弱いんだな」
ディオメデスは起き上がり、口から出た血を手の甲で拭き取り笑った。
ディオメデス:「仕方がありませんね。」
そういうと、ディオメデスは左手の中指にはめていた指輪を見つめた。
ディオメデス:「ヘパイストス様から頂いたこの指輪の力をお見せしましょう!」
白いアマゾネス(アレス):「おいおい、弟はいつから細工職人になったんだ」
ディオメデス:「ヘパイストス様は、なんでもお創りになられるのです!」
そういうと、ディオメデスの指輪から黒い糸の様な物が吹き出してきた。
ギリシャ軍とアマゾネスが戦っている姿を見て、城内に引きこもっていたトロイア軍も出撃した。
パリス:「これで一気にギリシャを叩けるかもしれない」
アイネアス:「戦いは私が引き受けましょう」
大きく動き出した戦場にアキレス率いるミュルミドンたちも参戦する。
アキレス:「いいか、これが最後の大戦だ!存分に暴れるがいい!」
ミュルミドン:「おー!」「おー!」「おー!」
ミュルミドン達の掛け声が上がった。
ペンテシレイアは全体の状況を眺めながら、後方から弓で支援をしていた。




