パトロクロスの死
故郷テッサリアに向かうアキレスの前に、一人の女が現れる。
女:「お前は、ここで何をしているのだ」
アキレス:「テッサリアに帰るところだ」
アキレスが女をよけ、先を急ごうとすると女はアキレスの腕を女がつかんだ。
アキレス:「なんのつもりだ」
そうアキレスが言いはなった瞬間、アキレスの頭にパトロクロスがヘクトルと戦った情景が流れ込む。
パトロクロスがアキレスの代わりに戦いヘクトルと戦い敗れたことを知ったアキレス
女:「もどりなさい」
アキレス:「あんたはいったい誰なんだ」
女:「もどるのです」
女が、そういうと、アキレスの周りの風景が次々と変わり、気がつくとギリシャ陣営の中にいた。
大男アイアス:「おい、アキレスじゃないか、お前どこに行ってたんだ!」
アキレス:「お、おれは・・・・」
状況がつかめないアキレス
アキレス:「そうだ・・・パトロクロスは?」
アイアス:「ああ・・・残念だったな・・・」
どうやら、パトロクロスが亡くなったのは本当のようだ。
数時間前のことらしい・・・。
その夜、パトロクロスの葬儀が行われた。
アキレスはパトロクロスの親友として喪主を務めた。
パトロクロスの遺体が乗せられた祭壇に火がつけられると、白いパトロクロスの影がアキレスの前に現れる。
パトロクロス:「お前のマネはうまくできなかったな・・・」
アキレス:「俺が戦場を離れたばかりに・・・何か望みはあるか?」
パトロクロス:「そうだな・・・俺の骨をお前の骨と一緒にしてほしい」
アキレス:「わかった」
アキレスは髪を切り、燃え盛る祭壇に投げ込んだ。
そして、飲んでいた酒を火の中にそそいだ。
パトロクロスの骨は拾い集められ黄金の壺に入れられた。
ヘラの侍女イリス:「ヘラ様これでよろしかったんで?」
ヘラ:「当然じゃない、アキレスに戻られては賭けに負けてしまうわ」
イリス:「ヘラ様はギリシャ側にかけてらっしゃるんですものね。」
ヘラ:「アフロディーテとパリス坊やをギャフンと言わせてやるのよ。おほほほ」
もっとも美しい女神に選ばれなかったヘラは、密かにギリシャ陣営に力を貸しているのだ。
ヘラ:「あっ、そうだわこのネクタルをアキレスに渡して来てちょうだい」
イリス:「こちらのネクタルは?」
ヘラ:「飲ませればわかるわよ」
イリスは渡されたネクタルを見つめた。
イリス:(また、ヘラ様のイタズラがはじまった)
イリスはヘラに言われたとおり、アキレスの酒をこのネクタルにすり替える。




