アキレスとオデュッセウス
再びアガメムノンのところにやってきたアキレス
アキレス:「どこへ連れていった!」
アガメムノン:「なんのことだ?」
アキレス:「とぼけるな!」
アガメムノンに突っかかるアキレスをオデュッセウスが止めた。
オデュッセウス:「なにがあったんだ?」
アキレスはうつむきながら答えた
アキレス:「ブリセイスがいなくなった。兵士につれていかれたらしい」
アガメムノン:「そりゃ残念だったな、だがワシじゃないぞ」
アキレスはアガメムノンを睨み付ける
オデュッセウス:「アキレス、落ち着いてよく聞いてくれ、それを指示したのは俺だ」
アキレス:「なぜだ!」
オデュッセウス:「アキレス、お前もこの陣で疫病が流行っているのは知ってるな」
アキレス:「ああ」
オデュッセウス:「それを沈めるにはアポロンの巫女をトロイアに返す必要があったんだ」
うつむくアキレス
オデュッセウスとアキレスは外に出て話した。
オデュッセウス:「おまえがあの巫女を気に入ってたのは知ってる」
アキレスとオデュッセウスは浜辺に座り小さな石を拾っては海に投げている。
オデュッセウス:「だが、兵士の命にはかえられん」
アキレス:「・・・」
オデュッセウス:「あの巫女ももとのトロイアに帰れたんだ」
アキレスは石を投げるのをやめ立ち上がった。
オデュッセウスも立ち上がった。
オデュッセウス:「トロイアを落として、また奪えばいいことさ」
オデュッセウスはアキレスを見て微笑み、手に付いた砂を払った。
ドカッツ!
アキレスはオデュッセウスをぶん殴り、その場を後にした。
オデュッセウスは、口から欠けた歯を吐き出した。
一人の男がオデュッセウスに近づき声をかけた。
「よかったな、その程度ですんで」
オデュッセウスの親友ディオメデスだった。




