メネラオスvsパリス
メネラオスの前に立つパリス
メネラオスはスパルタの王でもあり、ヘレネ争奪にあたり多くの求婚者の中から選ばれた男だ。
それなりの武勇もある。
羊飼いのパリスに勝ち目はなかった。
メネラオス:「死ぬことがわかっていて出てくるとは、その勇気だけは誉めてやろう」
パリス:「女を人質にとってよく言える」
メネラオス:「お前が、ヘレネを連れ出したからこうなってるんだろ!」
パリス:「僕にはヘレネを連れ出す勇気なんて・・・」
ヘレネに促されて、のりで連れ出したことを後悔するパリスは、下を向いて首を振った。
次の瞬間、メネラオスの剣がパリスの眼前を通りすぎる
下を向いた間に、メネラオスが剣を打ち込んできたのだ。
急いで、体制を整えるパリス。
メネラオス:「この一撃を交わすとは、羊飼いにしてはやるじゃないか」
パリスには、なぜ避けれたのかわからなかった。
アフロディーテ:「危なかったわ、あの子よそ見なんてしてるから・・・」
アレス:「君の加護がなかったら危なかったな、力を貸そうか?」
アフロディーテも、パリスがまともに戦ってメネラオスに勝てるとは思っていなかった。
アフロディーテはこくりとうなずいた。
防戦一方のパリスに、アレスが入り込む。
目が一瞬白くなり、身体中の血管が浮き上がり、筋肉が膨張する。
その姿に、メネラオスは後ずさりをする。
メネラオス:「どうなってるんだ」
パリス(アレス)が剣を振るいメネラオスはなんとか受け止めるが、あまりの力に吹き飛ばされる。
異常事態に、ギリシャ軍からざわめきの声があがった。
パトロクロス:「あれは先日の・・・」
アイアス:「あれがお前達が会ったっていうヤツか」
アキレスの従兄弟でテラモンの息子、大男のアイアスが声をかける。
パトロクロス:「そうだ、俺とアキレスが戦ったやつだ」
アイアス:「普通じゃなさそうだな・・・」
パトロクロス:「剣で刺しても死なんぞ・・・いや実体は死んだが、中に入ってるヤツに影響はない」
アイアス:「なるほど・・・で、アキレスはどうした?」
パトロクロスは、親指を立て、アキレスのテントを指差した。
アイアス:「まだ、寝てやがるのか」
そういって、アイアスは巨大なハンマーを手に、パリス(アレス)に立ち向かっていった。
パトロクロス:「おい!一騎討ちだぞ!」
アイアス:「あれが、ズルしてないように見えるのか?!」
アイアスのハンマーがパリス(アレス)の後頭部めがけて降り下ろされた。
ドゴッツ!!
パリス(アレス)は、後ろからの攻撃に気がついていたかのように片手でハンマーを受け止めた。
アイアス:「こいつは人間じゃねーな・・・」
アイアスのこめかみから、脂汗が流れる。
パリス(アレス)はハンマーを握ったまま、もう片方の手で剣を振るった。
アイアスも盾の付いた腕でガードしたが吹き飛ばされる。
パリスの超人的な活躍に、トロイア軍も沸き立つ。
ヘクトル:「どうなってるんだ!」
ヘレネ:「いいじゃない!勝ってるんだから!」




