トロイア戦争
トロイアについたアキレスはミュルミドンを率いて大勢の敵を倒した。
剣を振るい兵士たちを倒していくアキレス
(そうだったな、こうして人を殺しているが、この男達の後ろに妻や子供がいるんだったな)
いままで、目の前の敵を倒すことだけを考えていたアキレスにとって、
殺した相手や家族のことを考える日が来るとは思いもしないことだった。
パトロクロス:「なに考えながら戦ってるんだ」
アキレスに並ぶようにして、剣を振るうパトロクロス。
アキレスは「いや、別に」といって敵を凪ぎ払った。
パトロクロス:「他のことを考えながらでも、戦えるお前の才能はすごいよ」
アキレス:「お前もやってるじゃないか」
パトロクロスはアキレスと共に、剣の修行をした仲間だった。
アキレスの部隊は、親友パトロクロスに加え、強靭なミュルミドン達により構成されており、
トロイア軍は防戦一方だった。
この状況をトロイア城からながめる次期王の将ヘクトル
ヘクトル:「さすがにアキレスの部隊は強いな」
パリス:「あんな部隊止められるのかい兄さん」
ヘクトル:「大丈夫だ、このトロイアの城壁はやふれはせん」
カサンドラ:「この城壁は、アポロンとポセイドンが作った城壁だもの壊せわしないわ」
パリスは「本当か?」というような顔で、カサンドラをみた。
ヘクトル:「パリス、お前は羊飼いに育てられて、この城のことはよく知らないだろうが、カサンドラの言ってることは本当だ。だからこの城は落とされはしないさ」
カサンドラ:「城壁は壊されなくても、この城は落ちるわ」
ヘクトル:「また、お前はそんなことを言ってみんなを不安がらせる」
カサンドラ:「だって、本当のことだもの、わたしには未来がわかるのよ」
ヘクトルはやれやれといった表情を浮かべて「わかった、わかった」といってカサンドラを追い払った。
パリス:「兄さん、確かに城壁が頑丈なのはわかったけど、このままアキレスを放っておくとカサンドラの言ったことが現実になるんじゃないのか?」
ヘクトル:「わかってる、ただこの戦争は、お前が起こしたようなもんじゃないか、お前も何かしてくれ」
パリスは「あっ・・そうだった」という顔をした。
パリスが何か策がないか考えているとヘレネがやってきた。
パリス:「俺もなにか手伝いをしないと・・・俺たちの為にみんな戦っているのに・・・」
ヘレネ:「う~ん、でもあなたは羊飼いよ、剣で戦うことはできないわ。それにあなたに怪我なんてされたくないわ」
パリス:「とはいっても・・・」
ヘレネ:「・・・じゃあ、弓をつかったら?」
パリス:「弓か・・・それなら僕にでも出来そうだ」
ヘレネ:「誰か弓を持ってきてちょうだい」
神官ラオコオン:「ここには弓はありません。それに弓と言えど素人では当たりはしません。」
ヘレネ:「あら、そうかしら私だったら当てて見せるわ」
神官ラオコオン:「それはヘレネ様がゼウス様のお子さまだからですよ」
ヘレネ:「神の加護があると?」
神官ラオコオン:「はい」
ここで、ラオコオンはあることを思い出した。
神官ラオコオン:「アポロン神殿に弓があります。あそこの弓なら神の加護が少しはかかっているかも」
パリスは、ラオコオンの娘で巫女のクリュセイスともう一人の巫女ブリセイスにつれられアポロン神殿に向かった。




