3か月後
あれから生活は激変的に変わった
私は職場を辞めてギルドに登録しギルドの錬金術師となった
ギルド所属にすれば自分では作成できても売れない物もギルド側に販売許可がおりていると販売してもらえるし
何より食いっぱぐれがない
それにギルド所属と言っても在中したりはなく、キチンと契約を守れば
自分の店を持つことも出来る。
かくいう私もネットショップではあるが店を出した。
そして一番よかったことは子供との時間がとれることだった
最初の納品はポーション類一式・・・・・
「この数を一ヶ月でですか?」
「あぁ、この前のドラゴンの件で在庫が底を尽きてな」
「体力、魔力、疲労回復、治癒それぞれ500っていくらなんでも・・・」
「無茶はわかっている、その数が確保できなくても仕方ない
しかし急を要するんだ出来るだけでもいいから」
できなくもないが、考えあぐねているとギルドマスターが
小声で何かいっていた。
耳をすませて聞いてみると・・・
「あの駄神が備品くらい用意しとけよ・・・」
とか
「ギルドや職員用意できんなら他にも用意できるだろ」
とか
「あの・・・改変前って・・・」
「お前加護持ちか!!」
ギルドマスターが立ち上がり肩を掴む。
「なら大丈夫だな!加護持ちなら何らかの恩恵あるから平気だな、この数2週間後に持ってきてくれ」
「はあ!?1ヶ月じゃないんですか!?」
「とりあえず頼んだぞ」
そう言うなりギルドを出された。
理不尽だ!ブラックだ!と言っても、家から近いギルドはあそこしかないので
頑張って作りました。確かに時間短縮できるあてもあったしね
2週間後に納品に行くとギルドマスターが待っていた。
開口一番謝罪された。
「ホントに申し訳ございませんでした!!!」
「あ・・・あの一体・・・」
「いやぁ・・・副マスターに指摘されてな?説明もなく押し付けて悪かったと思っている」
「謝罪は受けとりますから顔あげてください!」
大の男に土下座ばりに頭を下げられるとかなんか心臓に悪いわ
「ところで2週間前に仰ってたことですが・・・」
「加護持ちのことだな」
「はい」
「あんたもあのメールを見たから気づいてるだろうが、俺と副マスターが加護持ちだ」
「副マスターさんもですか」
「俺と副マスターはたまたま担当が一緒でな、改変前から交流があったんだ」
「その話長くなりますか?」
「長くなる」
「子供のお迎えあるので遠慮します」
「じゃあ簡潔に」
ギルドマスターはそう言って1枚の紙を差し出した。
「これは?」
「ダンジョンのモンスター数だ、あんたへの無茶な発注もこれに関わってくる」