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剣と魔法のこの世界で  作者: 寳凪 洋
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第7話 勇者と大切なもの

アーサー王との一騎打ちを終えたタケルのもとにトモエがやってくる。

しかし、どこか様子が…?

アーサー王との一騎打ちを終えた、俺たちは、それぞれ部屋に通され休息をとっていた。


「ふう…疲れたな…」


ベッドに横になる。

それにしても、アーサー王の強さは異常だった。

剣も、魔力も全く通用しなかった。


『タケル覚えておけよ。』

『魔人の強さは、俺と同等もしくは、それ以上の奴もいる』

『そいつらを相手にしようってなら、最低でも俺と同等の強さが必要だ』

『覚悟だけでは、どうにもならないこともある』

『守りたいものを守りたければ、強くなることだ』


一騎打ちのあと、アーサー王に言われた言葉を思い出していた。


「強くなれ…か…」

「どうすりゃ、いいんだか」


正直、アーサー王の強さに追いつけるとはとてもじゃないが、想像できない。

そのための手段も方法も分からない。


だけど、もう腹はくくったんだ。

やるしかない。


コンコン。


「はい?」


ドアを開けるとトモエさんが立っていた。


「どうしたんですか?」

「すみません、遅くに」

「なんだか眠れなくて、あの、入ってもよろしいでしょうか?」

「ああ、どうぞ」


トモエさんを部屋に通し、椅子にかけるよう促し、自分も隣に腰掛ける。

少しの沈黙の後、トモエさんが口を開く。


「今日はお疲れ様でした、あのアーサー王に認められるなんてすごいです」

「全然歯が立たなかったけどね」


苦笑いで、返す。


「あの、本当に良かったんですか?」

「えっ?」

「アーサー王の提案を断ってしまって…」


俯き加減でトモエさんが言う。

ああ、それを気にして…。


「こちらの都合で勝手に召喚してしまって…」

「それでも、タケル様は一緒に旅に出てくださいました」

「でも、本当は帰りたいんじゃないかって…」


「トモエさん顔をあげてください」

「アーサー王に言った言葉がそのまま俺の本心です」


トモエさんは泣いていた。

肩を震わせ、子供のようになみだをポロポロと流していた。


「私…アーサー王の提案を…タケル様が受けたらどうしようって…」

「それが…タケル様にとって…一番いいのに…」


大人びた雰囲気で忘れていたが、トモエさんは俺と歳の変わらない少女だ。

世界の命運と召喚した勇者の運命。

その2つを背負っているんだ。

相当なプレッシャーだろう。


「でも、アーサー王にああやって言ってくださって、本当に嬉しかった」


もう、トモエさんの目に涙はなかった。


「トモエさんの力になりたいんです」

「少しでもトモエさんの重荷を一緒に抱えたいって、思ってます」

「力に…なれるか自信はないんですけどね」


それでもトモエさんは、ありがとうと言ってくれた。


「そうだ、タケル様」

「一つお願いがあるんです」


「私のこと、呼び捨てで呼んでれませんか?」

「私も、タケルって呼びたいから…」


トモエさんは顔を真っ赤にして、少しモジモジしていた。

俺もそんなトモエさんにつられて、恥ずかしさがこみ上げてくる。

でも、女の子にここまで言わせておいて、男が恥ずかしがってどうする。


「うん、わかったよ、トモエ」


呼び捨てにされてとても嬉しそうな笑顔を見せるトモエ。


「ありがとう、タケル」

「これからも、一緒に旅してくださいね」


俺は今日という日を決して忘れない。

大切な人の一番の笑顔を見ることができた記念すべき日なのだから…。










いかがだったでしょうか?

今回はかなり短くなってしまいました泣

ちょうど良いところで切ろうと思いまして。

次回からはヤマト国を飛び出しいよいよ、本格的な冒険が始まります。

よろしくお付き合いください。


コメント、評価、アドバイスお待ちしております。

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