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僕、よくわかんない

 亜美の顔が僕の血で赤く染まる。


 えっ?


「あ、あ…………うわああああ!!!」


 腕から出る血を見て、パニックになる。

 そして急いで亜美がいる方と反対に向かって走る。


 亜美は必死に僕を追いかけてくる。

 

「あっ待って! 久弥!!」


 やばい!! 殺される!!! 早く屋敷から出ないと!


 そう思い、屋敷の中をがむしゃらに走る。

 そしてある部屋に入る。ドアを閉め、窓を開けようとする。

 が、窓はあかない。

 腕からは、いまだに血がでて何かにたたかれてるみたいな激痛が走っている。僕はそれを必死にこらえて窓を全力で引くがびくともしない。


 クソっ!! なんであかないんだよ!!!


「あけっ!! あけよ!!!」


 とその時、



 ガチャッ



「ッ!!!!」


 とたんドアの方から音がして振り返る。

 ドアがゆっくり開き亜美がこちらを見ている。


「久弥! 聞いて!!」


 亜美がこちらを見ている。


「亜美!! どうしたんだよお前!」


「どうしたって?」


「なぜ僕を襲う」


 腕を抑えながら、恐る恐る尋ねる。

 亜美は表情を変えずに、


「あなたが人間で、この屋敷にいたから?」


 この屋敷? どういうことだ? なんでこの屋敷にいるだけで………。


 と考えていると、


 あれっ?


 亜美がいない。

 目の前から姿を消していた。


 またか、どこからくる?


 あたりを見渡すがどこにもいない。

 いなくなったのか?


 そう思ったその時。


「うわ!!!!」


 亜美が僕の目の前に現れた。そして驚愕する。


 亜美が泣いていた。


「久弥………」


 僕と目が合う。

 それは先程の表情とはまるで違っていた。

 困惑する僕を見て。


「久弥………ごめん」


 泣きながら頭を下げた。

 どういうことだ? さっぱりわからん。


「ごめん、ごめん」


「ちょっと待って! 全く把握できないんだけど」


 とりあえず亜美は戻ったのか。

 えっでもなんであんなことに?

 あ、あと腕めっちゃ痛いです。


 10センチぐらい裂けている。

 血はなんとか止まったが、これやばいやつだ。

 しかもなんだかめまいがするし。


 そんなことを考えてる僕だが亜美は、


「ぐすっ……ごべん、びざや~」

 

 めっちゃ泣いてるー。なにがあったの?


「もう泣くな、とにかく何があったの?」


 そう聞いたとき、



「終わりましたか?」



 えっ?


「あずささん? なんで」


 どうしてあずささんが、確か入れないって。


「とにかく、まずは久弥さんの傷をどうにかしないと」


「ちょっと待ってください、まだ全然理解できてないんですけど」


 ていうかどうにかってそもそも幽霊に治療とかできるの?

 触れるなら悪い幽霊なら物とか盗めるよ?

 やっぱり幽霊って分からん。


「あとでちゃんと説明しますから」


「後でって」


 そう思い呆れていると、


「あれ?」


 急に体が倒れて、


「久弥さん?!!」


 気づいた時には気を失っていた。





遅れてごめんなさい。

感想、あったら気軽に書いてください。強めに言ってくれてもかまいません。


ではまた来週。

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