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霊気


授業が終わり、放課後


「なあ隼人、その除霊っていつに?」


今、隼人が言った除霊を止めるべく、隼人に話しかけた。


「明後日だ、こういうのは早いうちにやっといた方がいい」


明後日?!いくら何でも早すぎだろ!

そ、そんなに怖かったのか?


「それに、お前のためにもな!」


「えっ、なんで?」


なんで、僕のため?


「だってお前あそこで何かしてるんだろ?」


してますよ。

その除霊しようとしてる幽霊とね。

でも、隼人そこまで僕を思っててくれたのか。

なんか申し訳ない。

でも、これ以上巻き込ますわけにはいかない。


だがなんと言って、やめさせよう。


「そ、そんなに急ぐことかな」


すると隼人は、


「お前、おかしいぞ最近!、本当にどうしたんだよ?!」


そういいながら僕の両肩を揺さぶってくる。

いや、ちょっと幽霊を見ただけで除霊するとかいう、お前も相当だぞ。


「とにかく、僕のためを思ってるなら、除霊をするにはやめてくれ」


「どうしてだよ!!理由を聞かせろ!」


「理由は言えない、いつかは話すから」


そう、亜美の記憶が戻り、未練を断ち切って成仏したら。


「分かった、除霊はやめよう、でも明日あの屋敷に行かせてくれ」


「なんで?」


「この目で確かめる」


確かめるって、幽霊をか?

いやそれしかないか。


「わかった」








「なんで」


ですよね~。

僕もなんでオッケーしたのか分からん。


「ごめん。なんか隼人、すごい僕の事心配しててくれたから」


「どうするんですか?別に見えはしないですけど」


そう、隼人は亜美たちが見えないから、本来は問題がない。



「でも、なにか、あるかも」



亜美が言った。


そう、絶対隼人、何か企んでるよな。


「分からないが、まあ普通でいよう」







次の日、屋敷の前にて


「土曜日もいるのか、お前」


「うんまあ、いろいろと」


隼人が来ました。

なんかもうすでに怯えている。


「なあ、久弥」


「なに?」


急に声をかけてきた。


「なんか俺やばいかもしんねえ」


はっ?なんだなんだ。


「この前からなんか感じるんだ、霊気を」


「・・・はっ?」


霊気を感じる?


「幽霊が見えるじゃなくて?」


「幽霊は見えないさ、ははっ、見えたら俺、死ぬわ」


そうでもないと思うぞ。

少なくとも、この屋敷の幽霊は。


「で、すごく感じるんだこの屋敷から」


「霊気が?」


「うん、そうだ、とりあえず見てくるよ」


そういって、屋敷の奥へ走っていった。


えっ、それって、隼人が亜美たちの部屋に行ったらどうなるんだ?

やばくないか、いやでも霊気ってどういう感じなの?

見えるわけではないけど、まあ何か見えるんだろう。


とりあえず、追った方がいいのか?


どうしようかと時間をたっぷり使い考えていると。


「ああああああああーーーーー」


隼人がこちらに走ってくる。


「どうした?!隼人!」


「やだーーーーーもうやだーーーー」


僕を通り越して、走り去っていった。




えっ?



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