僕大切なものを失う(お風呂編)
「おねーちゃん着替えよっか?ん?楓姉すごい汗かいてるじゃん!?よし!一緒にお風呂入ろうねっ?」
何を言ってるんだろうこの妹は…。お風呂、お風呂と言ったのか?男である僕と一緒に入ると言うのか?
「今、女の子じゃん楓姉。」
「僕の心読まないでよぅ。」
「おねーちゃん顔にすぐ出るからわかりやすいんだよね。」
そんな?!ぽーかふぇーすは完璧だと思ってたのに!?
「ほら、百面相してないで行くよ?おねーちゃんっ!」
「だ、大丈夫だよ。お風呂位一人で入れるよ!」
「へー。長い髪の洗い方とか、女の子のデリケートゾーンの正しい洗い方わかるんだね?
正しく洗わないと大変な事になるけど、知ってるなら教えなくて良いね?」
そんな、女の子は適当に洗うだけじゃだめなの?!
「の、希様教えて下さい」
「よろしい。じゃあ行こっか?」
脱衣所に着いた僕たちは最初の難関(僕だけ)服を脱ぐに挑戦した。
「おねーちゃん!いつまで脱ぐのに時間かけてるの!あと5秒で脱がないとさっきのやつ(ケモミミパニック!参照)倍の時間やるからね?」
なんて恐ろしい事を言うんだこの妹は…。
「すぐ脱ぐからそれだけはやめてよぅ。」
妹の前で裸になるなんて恥ずかしいよう…。
「さあ、入ろっか?」
僕が先に浴室に入ると希は何故か鍵を閉めた。
「希なんで鍵を閉めたの?」
「秀兄が入ってくると大変だからね。」
希さん顔は笑ってるけど目が怖いです。
「おねーちゃん?気がついてる?お尻の尻尾ふさふさで気持ちよさそうだよ?」
僕は尻尾が生えている衝撃より、さっきと同じ狩人の目をした希が怖くて動けなかった。
「おねーちゃんどうしたの。ふるえちゃってかわいいねっ。」
「の、希さっきと同じ事しないよね?」
「やだなぁー。私がさっきと同じ事するわけないじゃん」
そう言いながら手をニギニギしながら迫る希。浴室は狭すぎるよぅ…逃げ場がなかったよ。
「ふさ尻尾ゲットォォ!」
「ひぃっ!」
体に走る電流のような刺激に変な声がでたよ!
「さあおねーちゃん楽しもっか!」
僕の尻尾を撫でたりこすったりする希
「やっ!そこはダメぇ…。あっ、…んっ!ちょっ!やめっ!あっ、ダメぇぇ。」
そこで僕は頭が真っ白になった。
「あれ?おねーちゃん?どうしたの?ヤバッやりすぎちゃったっ!」
気がつくと僕はリビングのソファで寝ていた。横には秀兄に説教をせれている希の姿が見えた。
「秀兄、僕どうしたの?お風呂入ってからの記憶がないんけど…」
「楓、目が覚めたんだな。希がお前の尻尾弄りすぎて気絶したんだよ。それで今説教中」
「おねーちゃんゴメンね?やりすぎちゃった。」
舌を出して可愛く謝る希に僕は少しイラっとしたので、希に仕返しをする事にした。
何がいいかなぁ?
誤字脱字がありましたら教えて頂けると幸いです。
お読み頂きありがとうございます。