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お狐な僕  作者: 蟹将軍
第二部〜高校と僕〜
18/20

カラオケの前に…

僕らはカラオケボックスに来ていた。

「へー最近のカラオケってコスプレ衣装とか貸し出してるんだ」

「本当だね。楓ちゃん巫女さんとか似合うんじゃない?」

「やめてよぉ。僕は着ないからね!」

「なーんだ残念。ん?これなんだろう?女性ようにしては大きいような。」

「どうしたの?」

「この服大きいなぁと思って。」

そう言って愛梨ちゃんはその服を広げた。

「これって男性用だよね。サイズ的に。」

「そうだね。着る人いるのかな?」

「どうだろう。いろんな人がいるしね。」

「おーい。部屋取ったぞ」

受付の方から祐樹がいった。

「祐樹受付したみたいだね。行こっか」

「そうだね」

僕らは祐樹と合流して部屋に向かった。

部屋に着くなり祐樹はマイクをとった。

そんなに歌いたいのかなぁ?

「ウォォー。歌うぞー!」

「「ひゃっ!」」

びっくりした…。

急にマイクで叫ぶんだもん愛梨ちゃんと変な声出しちゃったよ。

「「ちょっと!祐樹(くん)」」

「ごめんごめん。カラオケ来るとついやりたくなるんだよ。」

ニヤニヤしながら祐樹がいった。

これは反省してないな。

ちょっと、いじわるしてやろう。

僕は愛梨ちゃんにアイコンタクトを送ると愛梨ちゃんは頷いた。

よし作戦開始だー。

「ねぇ祐樹。反省してる?」

「もちろんだ。」

「じゃあ、なんでもする?反省してるんだよねぇ?」

僕が妖しく笑いながら言うと祐樹は少しうろたえながら

「も、もちろんだ。あんまり難しい事以外ならなんでもやる」

「そっかー、その言葉忘れないでね?」

「お、おう」

ガチャ

「お待たせ〜。楓ちゃんこれだよね?」

祐樹から言質を取ったところで愛梨ちゃんが戻ってきた。

ナイスタイミングだよ愛梨ちゃん。しかもアイコンタクトだけで僕の考えがわかるなんて凄いよ!

「アイコンタクトでよくわかったね」

「あれを見た後ならなんとなくわかるよ」

まあ、あれだしねぇ。

「ところで愛梨。なに持ってるんだ?」

「ん?これ?メイド服だよ?」

愛梨ちゃんは服を広げながら言った。

「でもそのメイド服お前らのどっちかが着るにしても大きくないか?むしろ俺が着れそ…。っ!まさかお前ら!」

ふっふっふ〜。やっと気づいたようだね。

「そう、その通りだよ!祐樹にこれを着てもらう!!」

「祐樹くん、はい!」

愛梨ちゃんから祐樹にメイド服が手渡された。

「嫌だ!絶対に着ないぞ!」

「そんな事言うんだぁ。僕と愛梨ちゃん二人の可愛い女の子の耳にダメージを与えて…。

さっきなんでもするって言ったのにぃ〜。」

「言ったのにぃ〜」

僕と愛梨ちゃんのダブルじと目で祐樹を追い詰める。

「いや、難しい事はしな「服着るのが難しいの?祐樹は服毎日お母さんに着せてもらってるの?」い…。はい、着ます。」

祐樹はがっくりと肩を落とした。

「じゃあ、お着替え開始ぃ〜」

「おお〜」

僕と愛梨ちゃんは祐樹の服を剥ぎに行った。

「ちょっ、まっ!いや、自分で着替えるから。おい!ズボン脱がすな!女の子がそんな事するなよ!恥じらいとかないのか?!」

「「大丈夫恥じらいながら脱がすから」」

「それ、全然大丈夫じゃないよな?!」

さあーバリバリ脱がすぞー。

脱がそうとする僕たちとそれを阻止しようとする祐樹の攻防はつづいた。

「覚悟を決めなよ祐樹。こんな可愛い女の子二人に着替えさせてもらえるんだよ?嬉しいでしょ?」

「そうだよ祐樹くん。覚悟を決めて私たちに任せて!」

「頼むからそれだけは勘弁してくれ!自分で着られるから!同じクラスの女子に着替えさせられる男の気持ちがわかるのか!?」

うわ〜祐樹も必死だなぁ〜。

ちょっとかわいそうになってきたから交換条件を出そう。

「じゃあ祐樹こうしようよ。祐樹がその服着てこれ被って撮影会してもいいなら僕らは出て行くよ」

僕は茶髪ロングのカツラを手に持って言った。

「撮影した奴はクラスの奴とかには見せるなよ?」

「もちろんだよ。クラスの人・・・・・には見せないよ。愛梨ちゃんもそれで良い?」

「うーん、ちょっと残念だけどそれでいいよ」

「じゃあ外で待ってよっか。着替え終わったら言ってね」

「おう…」

祐樹元気なくなったなぁ。

じゃあ部屋の外で待ってよっと。

〜着替え中〜

「うわ〜、これ着るのかぁ。あんなことしなきゃ良かったなぁ」

俺はメイド服を着ながらため息をついた。

〜着替え終了〜

「着替えだぞ…」

「「入るね」」

ガチャ

部屋に入った僕らを待っていたのは175㎝のがっしりとした体つきの顔は整ったメイドさんだった。

「「あははははは」」

何あれ〜。体格と服があってないのに顔だけ美少女っぽく見えるから違和感がww。

「笑えばいいだろ」

「顔は似合ってるのに体が…。ぷっ、あははははは」

「顔は美少女なのにねぇ。体格が、あははははは。」

僕と愛梨ちゃんはしばらくわらっていた。

じゃあ撮影会と行きますか。

僕は愛梨ちゃんに目線を送り愛梨ちゃんはそれを見て頷いた。

「じゃあ祐樹撮影会だね」

「ほらほら祐樹くんポーズポーズ」

「本当にやるのか?」

「「もちろん」」

「じゃあ恥じらうポーズからやってみよ」

「まずは笑顔が良いよ楓ちゃん」

「もう好きにしてくれ…」

ここから僕らは30分ほど祐樹メイド撮影会をやった。







誤字脱字がありましたら教えていただけると幸いです。

お読み頂きありがとうございます。

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