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お狐な僕  作者: 蟹将軍
第二部〜高校と僕〜
15/20

入学式と新しい友達と僕(友達編)

さあ、今日はついに高校の入学式だ!!

緊張するなぁ。女の子になっちゃったし、僕友達作れるかなぁ?ぼっちはやだなあ。祐樹と同じクラスになれるかな?

そんなことを考えながらベッドから出た僕は制服に着替えてリビングに行った。

「おはよー」

「ああ、おはよう楓。制服似合ってるじゃないか。」

「おはよー楓姉。制服かわいいね!でも、もうちょっとスカート短くしようよ。」

「二人ともありがと。希、そんなに短くしたら下着見えちゃうよ…」

「冗談だよ、おねーちゃん♪」

また、希にからかわれたのか…。僕一応お姉ちゃんなんだけどなぁ…。

「ほら楓姉、そんなとこで落ち込んでないでご飯食べないと遅刻しちゃうよ?」

そうだった!急がないと。

時間はまだ余裕があったけど、やっぱり早めに行った方が良いよね。

「そうだね。いただきます。」


「ごちそうさま」

「片付けはやっとくから楓姉は用意して出ちゃって良いよ。」

「ありがと希」

希に片付けを任せて僕は準備をした。

準備をしていると携帯がなった。

ピロリーン

ん?誰だろ?

携帯の画面を見ると祐樹からメールが来ていた。

『入学式一緒に行こうぜ。自転車の後ろに乗せてってやるよ!』

これ、僕が家にいたからいいものの、もう出てたらどうするつもりだったんだろう?

そんなことを考えながら返信をうった。

『いいよ〜。安全運転でお願いね?」

送信っと。

2分後祐樹から返信が来た。

『じゃあ今からお前ん家行くわ。五分位で着くから待っててくれ』

五分か…。急がないと祐樹来ちゃうよ。

僕は急いで準備を玄関に向かった。

「じゃあ行ってきまーす。」

「行ってらっしゃい。気をつけてね?」

希に見送られて外に出た。

外に出ると祐樹が来ていた。

「早いね祐樹」

「そりゃな、かわいい楓の制服を見るために急いで来たからな!」

かわっ!そんなこと言われたら恥ずかしいよぅ。きっと今僕は顔真っ赤なんだろうな。

「ははっ。どうした顔真っ赤にして」

やっぱり…。

「もう、祐樹のせいでしょ!」

「そんなことで、恥ずかしがってたら先が思いやられるよ。」

「何で?祐樹位しか僕にそんなこと言わないでしょ?」

祐樹はため息をついた。

「はぁ、お前自覚ないんだろうけど、今結構な美少女だからね?高校行ったらすごいと思うぞ?」

そんなことないと思うけどなぁ〜。

不思議そうな顔をしてると、祐樹は自転車の後ろを叩きながら

「そろそろ乗れ楓。遅刻するぞ?」

「そうだね。じゃあお願いね?」

「任せろー」

僕は自転車の荷台に横向きに座って祐樹にしがみついた。

「っ!」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない」

どうしたんだろ祐樹。なんか顔赤い気がするんだけどなぁ。まいっか。

「じゃあ行くぞ。」

「うん!」

そう言って自転車は動き出した。


15分位自転車に乗っていると高校に着いた。

乗ってる間、祐樹は何も喋らなかったよ。

結構速かったから抱きつくみたいになったのがいけなかったのかなぁ?

校門に近づくとこっちを見てる視線が気になりだした。

「ねえ、祐樹。なんでみんなこっち見てるの?」

「そりゃあお前がかわいいのと、俺らの体勢のせいじゃないか?」

「僕らの体勢?」

今の状態は、自転車に二人乗り(男女で)、後ろの女の子(僕)が前の男の子(祐樹)に抱きつくような感じで乗ってる…。

ん?これなんか僕らが付き合ってるみたいに見えるよね?

「祐樹!これなんか、僕らが付き合ってるっぽく見えるよね?!」

「そうだな」

なんでそんなにそっけなく返すんだよぉ〜。

さては!祐樹め、こうなることがわかってたな!

「祐樹こうなることわかってたよね?」

「まあな。」

ニヤニヤしながら祐樹は言った。

「酷いよー」

「まあ、気にするな」

「気にするよ!」

僕の怒りが理解できてないな祐樹は!

入学式からカップルっぽく登校とかなんかやだよ!

「そんなに怒るな楓。帰りになんか奢ってやっから。」

祐樹の奢りかなんか高いやつ奢らせてやる。

「しょうがないなぁ。覚悟しててね?」

「お、おう。じゃあ俺自転車置いてくるわ」

祐樹、顔が引きつってるよ。

そう言って祐樹は自転車を置きに行った。

「ねえ、今の彼氏さん」

「ひゃいっ!」

「ごめんね、驚かせちゃったね?」

びっくりした〜。振り向くとかわいい女の子がいた。

「ち、違うよ!祐樹はそんなんじゃないよ!」

「そうなんだぁ。それにしては仲が良さそうだったね?」

「そんなことないんだけど…。えーと。」

「あ、ごめんね。私は山西 藍梨やまにしあいりだよ。藍梨って呼んでね?」

「僕は永守 楓だよ。僕も楓で良いよ、藍梨ちゃん。」

「よろしくね楓ちゃん。しかもボクっ娘かぁ。」

なんか後半は聞き取れなかったけど、友達がこんなに早くできるなんて幸先いいなぁ。

藍梨ちゃんと少し話していると祐樹が戻って来た。

「お待たせ楓。えっとそっちは…」

「山西藍梨です。今楓ちゃんと話してたんだ」

「そうだったのか。俺は逢沢 祐樹あいざわゆうきだ。よろしくな」

「逢沢君か。よろしくね。私のことは藍梨って呼んでね?」

「ああ、わかったよ藍梨」

祐樹は初対面の女の子を名前で呼び捨てなんて凄いなぁ。

祐樹に向かう視線が怖いけどねっ!

「祐樹、凄い見られてるけど」

「ああ、嫉妬の視線だの、羨望だの色々だな。こんな美少女二人と談笑してたらそうなるな。」

また、美少女って言ったよ!?

まったくもう!恥ずかしいじゃないか!

「さっさと集合場所行こうぜ。そろそろギリギリの時間だからな。」

「そうだね。」

「そうね。」

そうして、僕たち3人は集合場所へ向かった。


脱字がありましたら教えて頂けると幸いです。

お読み頂きありがとうございます。

次回更新は火曜日です。

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