入学準備〜希様の楓意識改革〜
祐樹とのボウリングから2日後、翌日に高校の入学式を控えたその日、僕は正座していた。意味がわからないって?僕もわからないよ!朝僕がゆっくり二度寝してたら、希が「楓姉正座」って急にやってきたんだよ?!しかも、何かに怒ってるみたいで有無を言わさない迫力だったんだから…。僕何かしたかなぁ…。そんな風に僕が正座しながら考えてると希は携帯を出して僕に見せた。
「楓姉、これは何?」
そこには祐樹に指定されたポーズで結構きわどい姿の巫女さんの僕が写っていた。
「なんで希が持ってるの!?」
「祐樹さんから送られてきた。そんなことはどうでもいいんだよ楓姉。問題は楓姉に女の子としての自覚が足りないってことなんだよ?明日から高校でしょ?知らない人に襲われたって知らないからね?」
「僕が襲われる?まっさかー。僕男だよ?襲われるわけないじゃん」
「今の楓姉は女の子でしょ?しかもすっごい美少女だよ?それに楓姉を男だってことしってるのは私たち家族と祐樹さんだけだよ?」
「そうだったね。この体に慣れすぎて忘れてたよ」
「もう!そんなんだから、男の家に行ってこんな写真撮られるんだよ!相手が祐樹さんだったとしても男は理性が壊れると獣なんだよ!今の楓姉じゃ美味しく頂かれちゃうんだからね!」
まさか祐樹が僕のことをそんな風に見てるっていうの?そんなことないよね?
僕が希の話を聞き流しながら考えていると希はすごいことを言い出した。
「今日一日で楓姉の体女の子心男の子状態を解消します!」
「えー!?どういうこと?何する気!?」
「座り方とか男の人の家とかにひょいひょい一人で行かないとか、男の人の家で服を脱がないとか色々だよ!」
これはダメかもしれない。僕は完全に女の子になっちゃうかもしれないよぉ〜。
そう言って希は僕を引きずってリビングに行った。
〜リビング〜
「さあ、楓姉座って見て」
「わかったよ」
僕は座ると希に耳を弄られた。
「ひゃん!」
なんで耳があるの?!僕、恥ずかしがったりしてないのに!?
「楓姉、私のお説教の時から出てたよ?」
なんで!?なんか最近僕の幻術ざるじゃない?!
「そういうわけで、楓姉が少しでも無防備なことしたら耳弄るからね!」
どうしよう…。僕明日の入学式無事に迎えられるのかなぁ…。
「もう一回座って」
「わかったよ」
僕は座った。
「あん!」
「何処がダメだかわかる?」
希は僕の耳をいじりながら聴いた。
「わかん…ないよお。んっ!もう、やめてよぉ〜」
やっと希は僕の耳を離した。
「楓姉は椅子に座るとき足開いて座ってるんだよ。それじゃあ制服のスカートじゃパンツ丸見えだよ?楓姉はクラスの男子にパンツ見られてもいいの?」
「いやだよ!」
僕は即答した。さすがにパンツをいろんな人に見られるのは嫌だよ…。
「じゃあ、座る時は足閉じて座ってね。」
「わかったよ…。気をつける。」
「じゃあ、今日一日見てるからね。足開いて座ったらおしおきだよ?」
僕今日、生き残れるのかなぁ?
そうして、希様の意識改革は始まった。
〜夜〜
僕は弄られすぎて耳が凄く敏感になっちゃったよ。これ、耳消えたら治るのかな?
「楓姉、おしおきが足らないの?そんなかっこで。もしかしてまたして欲しいの?」
希はとても良い笑顔で僕に言った。
今の僕の状態はソファに寝っ転がっている状態で、少し動くとスカートがめくれそうになっていた。僕は慌てて体を起こした。
「希ぃ…おしおきだけはやめてよぉ〜。もう、限界なんだよぉ〜。」
僕は泣きながら希に言った。
さすがに一日中耳弄られるのは辛かったよ…。
「気をつけてね?次は無いからね?楓姉お風呂くめてるから入ってね?明日早いんでしょ?」
「そうだね。そうするよ。」
僕はお風呂に入って、部屋のベッドに横になったら疲れでそのまま夢の中に入って行った。
明日は入学式かぁ〜。僕大丈夫かな?
脱字がありましたら教えて頂けると幸いです。
お読み頂きありがとうございます。
次回更新は木曜日です。




