おかあさんとこすぷれ
ぼくは、こすぷれがすきです。
こすぷれがすきといっても、
ぴかちゅうの「ぬいぐるみ」みたいなものをかぶる、
しぶやのきたないおねえさんや、
まんがのきゃらをまねた「いしょう」をきて、そのきゃらになりきるなど、
「いため」なひとがやるものではなく、
じぶんのかのじょに、こすぷれをさせるのがすきなんです。
いわゆる、「せいへき」というやつです。
ぼくの「せいへき」はこすぷれとろりこん、いな、「どうがん」ずきです。
あるひ、ひとりでぶらぶらしているとき、
げーむせんたーのゆーふぉーきゃっちゃーで、
「なーす」のこすちゅーむが、「けいひん」としてでているのをみつけ、
きょどうふしんになりながらも、いっぱつでとってしまいました。
「ぼくはてんさいだ、やったぁ」とおもいました。
ちなみにまだ、かのじょにはきさせてませんし、
とったこともいってません。
ここまではいいんです、
ごくいっぱんてきな、「にちじょうふうけい」です。
ことしのさんがつ、いなかにすむおかあさんがとーきょーのぼくのいえに、
「どうそうかい」にでるためにとまりにくることになり、
ぼくはいれかわりで、いなかのじっかにやはり「どうそうかい」にでるために、
いっしゅうかんほど、きせいしました。
そのとき、ちょっとばたばたしてでていってしまったので、
じぶんのへやをちらかしたまま、こきょうゆきのしんかんせんにのりました。
いっしゅうかんたち、いなかからとうきょうへもどってきて、
しんや、じぶんのいえにかえってみるとどうでしょう、
へやがきれいにせいとんされているではありませんか。
そして、いやなよかんがしたとおり、
なーすのこすちゅーむもきれいに、「いしょうだんす」にたたまれていました。
「えろほん」も「えろびでお」も、じっかではみつかったことなかったのに。
なーすのこすちゅーむをたたみながら、おかあさんはなにをおもったのでしょうか。
つぎのひ、おかあさんはなにもいわず、ぼくに「ぶたのかくに」のつくりかたをおしえてくれました。
「あしたかえるから、だいがくしっかりがんばりなさいよ」といってくれるおかあさんのことばと、
ひさしぶりにたべるおかあさんの「あじ」で、
ぼくは、よなかひとりでむせびなきました。
ただ、じぶんのせいかつたいどはすこしかえようとおもいました。
しおくりたりません。
おかねください。