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第九話 乙女の秘密と夢物語

遅くなってすいません。



作者が話を思い付かなかったので遅れました。



では!




気を取り直して、ユニにいろいろと案内してもらうことになった。




いやー・・・皇城って広いなー!




そして、ユニの部屋も見せてもらった。




部屋の一画に、家具類、ベッドやクッションなどがまとめて設置してある。


そこだけ見れば、女の子らしいと言えなくもない。




・・・しかし、それ以外の場所は、怪しげな機械や実験器具、工具などで埋めつくされていた。




「や、やっぱり女の子らしくないよね・・・」




なぜかユニが落ち込んでいる。


しかし、何を隠そう・・・この俺こと、大神 英司は、機械とか工作とか大好きなのだッ!!


「何を言う!

俺は大好きだぞ!?」


「えぇっ!?///」




風邪だろうか?

ユニの顔が赤い。


「メカは良い!

とても良い部屋だな!」




「・・・あ、あぁ・・・うん

・・・ソウダネ。

ソウダヨネ。

・・・はぁ。」




なんだか急にユニが不機嫌になった。




「ん? どうした?」




「なんでもないよ。 ・・・はぁ・・・。

・・・まったく、エイジって・・・」




「え?なんか言った?」


何か言っていたけど聞き取れなかった。




「何でもないよ。

・・・それより、エイジには謝らなくちゃいけないことがあるんだ。」




「え、何かやらかしたの?」




「や、やらかしてないよ?

ただね、ボクとエイジの部屋にはそれぞれ地下室があったんだ。」




「あった?」


何故に過去形?




「うん。

あったんだけど・・・

ちょっと前に、こっそり壁を取り壊して部屋を繋げて使ってたんだ。

・・・ごめんね?」




おいおいユニさんや・・・


「いや、こっそり取り壊したって・・・

そんで何やってたの?」




「そ、それは・・・ちょっと秘密の開発をね?」




なにそれ!?


めっさ気になるんですけど!?


「何!? 何やってんの!?

見せて見せてー!?」




「うぅっ・・・

・・・わかったよ・・・

見ても笑わないでね?

・・・あと、皆には秘密だよ?」




「了解だっぜ!」






そこは、かなり広い空間だった。




「こんな空間があるとは驚きじゃのぅ・・・」




「地下室ってこんなに広いのか!?」




「うん。 ・・・まぁここは結構拡張してるけどね。」




部屋の中は暗くてよく見えない。




そして、ユニが壁に設置されている何かに触れると、地下室の中を照明が照らし出す。


そこにあったのは・・・






「なっ・・・なんじゃこりゃああああ!?」






・・・いくつかの、巨大な鎧のような機械の塊だった。






こっ・・・これはもしかして!?


「なぁフィア!?

これって!?・・・」




「うむ・・・これは・・・ゴーレムか?」「そう。大昔の戦闘用ゴーレム。それも、搭乗タイプの。

・・・今では皆、『もっと戦闘に向いた効率的な形がある。人型なんてナンセンスだ。』とか言って、使おうとする人なんていないし、開発する人もいないんだけどね・・・

でもね、ボクは『人型』であることにも何か意味があるんだと思うんだ。」




ぽわぽわしたかんじのユニが、いつになく饒舌だ。


そのことについて驚いていると、




「ご、ごめんね?

なんか変なこと言って。」



「いや、ユニ。

てことは、このゴーレムを研究して、新しいゴーレムを開発してるのか?」




「う、うん。

なかなか進まないんだけどね・・・。

でも、何時の日か完成した人型ゴーレムに乗って、練り歩くのが夢なんだ!」




なんだか目がキラキラしている


「ユニよ」


と、急に顔が曇り、




「な、なに? やっぱり女の子らしくないよね? 気持ち悪いよね? ご、ごめんね?」




俺が言いたいのはそんな事ではない。




「『友』、と、呼ばせてもらっても良いかね?」






「・・・・・・へ?」




ユニの言葉に、俺は感動していた。


「俺の世界にも、科学によって、人型の機械を造ろうとする奴らがいた。

・・・でも、化学者達は口を揃えて、『あり得ない。非効率極まりない。実用的ではない。』の一点張りだ。

だが、俺は夢に見ていたんだ。

俺のいた世界に数多ある物語のように、巨大人型兵器に乗って練り歩くのを・・・

何時の日にか、そんな世界になる事を!

・・・まさかこんな所に同じような事を考えているやつがいるなんて思ってもみなかったけどな。」


実は俺のメカ好きも、このあたりからきている。




「・・・エ、エイジ・・・!」






・・・ガシッ!






俺はユニと手を取り合った。


「是非とも俺に協力させてくれ!!」




「うっ、うんっ! そんな事言ってくれたのはエイジが初めてだよ!

あ、ありがとうっ!

こっちこそよろしくねっ!?」




「ああっ! よろしくなっ!」





・・・と言って、ユニと見つめ合っていた。


・・・なんか照れるなコレ。

ユニは理解者が出来たのが嬉しいのか、顔が赤い。




「あ、あの・・・エイジ・・・その・・・手・・・///」




「おっとすまん。」




「・・・もぅ・・・エイジってばもしかして天然でやってるのかな?・・・」




「なんか言った?」




「なっ、なんにも言ってないよ!?」




・・・なんだろう?

まぁいいや。










「・・・私、さっきから空気じゃのぅ・・・」




・・・なんか大精霊な短剣のフィアさんが、1人(?)さびしそうにしていた。

はい、というわけで、作者の趣味が顔を覗かせましたね!




作中の主人公の夢は、作者の夢です。


何時の日か、人型メカに乗って練り歩くのは私の夢なんです。

別に兵器である必要はありませんが、それなりにハイスペックでなくてはイヤです。




ではまた近いうちに。

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