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第三話 ゲット・・・だと?

PVが500を超えました!

読んでくれた方、ありがとうございます!




・・・閃光が止み、歪んだ世界が元に戻った。



気が付くと、そこはおかしな金属と石の部屋の中だった。



いつの間にか、かたひざをついている。



足元には複雑な幾何学模様が彫りこんであり、奇妙な機械があちこちに埋め込んであった。




とりあえずゆっくりと立ち上がる。




「・・・ここどこ?」




部屋の中は静まりかえっている・・・



・・・と、その時、唐突にどこかから叫び声が聞こえてきた。


この時、外では兵士や研究員達が、



「ま、魔人なのか!?」


とか、


「今だ!今のうちに捕縛術式と制御術式を!!」


とか言っているのだが、この時の英司がそれを知るよしもない。





部屋の中に再び光が満ちる・・・



英司の周りを、囲うように現れた光の輪が、縮まってくる。


そして頭上からは怪しげな光が降り注ぎ、英司を包む。




「なっ!?なんだ!?・・・またか!?またなのか!?」



そして輪が英司の体を締め付ける。



「ぐッ!?」



じゃ、ジャマくさい!

それになんかこの光を浴びていると、頭がクラクラする!




英司は、光と光輪から逃れようと、身体に力を込めた。




ブワッ!!


・・・次の瞬間、光と光輪が、あっけなく吹き飛んだ。



それと一緒に、部屋の魔術的な設備も、その負荷に耐えられず吹き飛んだ。



相変わらず部屋の外では、兵士や研究員達が、


「ば、バカなっ!? 下級龍種まで従えられる設備だぞ!?」


とか、


「くッ! コイツを市街地に入れるわけにはいかん! 殺せ! なんとしてでも食い止めるんだ!」


とか騒いでいたが、勿論英司が知るよしもない。




英司は、ドアらしきところを見つけて、部屋から出ようとした。


・・・開かない。


しかたがないので蹴っ飛ばしたら、これまたあっけなく吹き飛んでしまった。



ちなみにこの時、外の兵士や研究員達は、


「と、特注の強化ドアが!?」

とか、


「えぇい! バケモノめぇッ!!」


とか叫んでいるのだが、当たり前の如く英司が知るよしもない。




外に出ると、部屋の周りは、剣や盾、槍、杖などで武装した兵士(?)達に包囲されていた。






「うぉッ!? なんだ!? なんか用ですかッ!?」


なんで囲まれてるんだ!?


そしてなんで皆さんこんなに殺気立ってるんだ!?




兵士(?)達は、


「□○■△□○●!!」


・・・などと叫びながら、全員が武器を構え、抜群のコンビネーションで襲い掛かって来た。





「うわぁッ!?」


英司は、打ち掛かって来た武器から、身体を庇おうと咄嗟に腕を交差させた。




すると、

「ヴンッ!」


という音を響かせて、数々の武器が弾き返された。


矢のように飛んでくる攻撃魔術も、当たる前に全て弾け飛んでしまった。






あっ・・・あれ? 生きてる?・・・


今度こそ絶対死んだと思ったのに・・・


もしかしてここは天国?





「△▼●□●△▲!!」





OK理解した、ここは異世界だな!


・・・っちッ、まったく・・・現実逃避くらいさせろってんだ!



相変わらず、目の前では武装したオッサン達が凄まじい形相で武器を振るっている。




うん、こんな天国はイヤだ。


しかし、どうやらオッサン達では俺を傷付ける事が出来ないらしい。


・・・なんで?・・・




・・・まぁいいや・・・




「落ち着け! 話せばわかる!」




「○●△▲■●□!!」




・・・イラッ・・・




取り敢えず、いきなり襲われて若干腹が立ったので退いてもらおう。



「・・・フンぬッ!」


バキッ!


「○×!?」



なんか叫び声を上げて吹き飛んだ。



そして、腰を据えて拳を繰り出す。




「そォらそらそらそらソらそらそらァッ!! どォしたどォオしたァアッ!?」


ドガガガガガガガガッ!!




拳が風を斬り、男達が吹き飛んで行く・・・




なんか・・・拳から衝撃波みたいなのが・・・







「テンション上がってキターっ!!」


不思議だがまぁ問題無いな!





・・・気が付くと、英司は1人、屍(※死んでません)の山の中にたたずんでいた。




・・・まさしく『死屍累々』とゆうやつだな・・・






・・・・・・ぃ




「ん?」


今なんか聞こえたような?・・・




・・・ぉ・・・ぃ




「誰だ?」




・・・おーい・・・




・・・どうやら今の部屋の中から聞こえてくるらしい・・・




「ハイ、ごめんよー?」




のれん風に入ってみる・・・





「・・・聞こえているなら助けてもらいたいのだが・・・」




「!? 誰かいるのか!?」




「・・・ここじゃ・・・部屋の真ん中じゃ・・・」




「・・・誰もいないぞ?」




「真ん中に取っ手が埋まっているじゃろう?」




見ると確かに取っ手がある。


「・・・これは・・・回して引くのか?」


英司は、それを掴んで回しながら引っ張ってみた。




・・・ズゴォッ・・・



「おぉ・・・なんか出てきた・・・」



部屋の中心部から、直径20cmぐらいの筒がせりあがってきた。


すると、


・・・バシュッ・・・


・・・と音がして、前半分がスライドして開く・・・




・・・そこには、蒼い宝玉が埋め込まれた短剣が刺さっていた・・・




「なんだコレ?」



「私の本体じゃ!」



「なっ、なんだってー!?」



「・・・お主、りあくしょんが軽いのぅ・・・

まぁそれは良いとして、私をここから出してくれんかのぅ?」




「いや、別にいいけど・・・あなたは何者?」




「私か?私は最高位の大精霊様なのじゃ!」




精霊!?・・・この世界、精霊までいんの!?


「・・・フーン・・・じゃあなんでその、最高位の大精霊様が、こんな所におさまってるの?」


「そ、それは・・・まだ精霊に成り立てだったころに、拘束・制御術式に捕まってしまったのじゃ・・・

それ以来、この宝玉に封じ込められて、あらゆる実験や研究の魔導こんとろーるのさぽーととやらをやってるうちに、いつの間にか位が上がっていたのじゃ・・・」




「成り立て!? じゃあその前はなんだったの!?」




「ふっふっふ・・・聞いて驚け・・・なんと! 若くして死んだ、天才美人大魔導士だったのじゃ!!」



「・・・へぇ・・・てか人から精霊になれるんだ、へー」




「なっ・・・なんじゃその目は!?

本当じゃぞ!?

本当に美人で天才な大魔導士だったんじゃぞ!?・・・まぁ良いわ・・・取り敢えずこの台座から外してくれい。

そうしたらかわりに私がお主をさぽーとしてやろう!

精霊契約、精霊の加護とゆうやつじゃ!」




「加護って・・・何ができるの?」




「例えば、魔術による常時翻訳とか、魔術のさぽーととゆうやつだな!

というかこのケースの中はもうこりごりなのじゃ!」




・・・なんて便利な・・・




「OK、別に損するわけでもないし、・・・色々サポートしてくれれば助かるな!・・・というわけでこれからよろしくな!」



「うむ! こちらこそなのじゃ!」






「精霊ゲットだぜ!」




「ゲット!?」







・・・旅の仲間が増えた。

というわけで、サポートキャラ登場です!

展開によってはヒロインBあたりになるかもしれません



ではまた近いうちに!

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