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第十六話 空が私に力を与えてくれるのだ!

というわけで前回よりは早めに投稿出来たぜ!




・・・すいませんそれでも遅いっすねすいません。



では!


「ルールは説明した通りだ!・・・いいな?

・・・では・・・始め!!」







とりあえず挨拶だ!


「では、大神 英司、参る!」




「アリシア ヴァーステイン、参る!」


アリシアさんが、少し離れたところから叫び返してくれる。

律儀な人だな。




アリシアは、鮮やかなベージュに輝く髪を頭の上の方で一つにくくったポニーテールにしている。

ボーカルなアンドロイドのツインテ、もしくはダンスに定評のあるボヤキなアンドロイドみたいなとても長くてたっぷりとしたポニーテールだ。

胸当てと籠手、ブーツを履いて、左手に大楯、右手に大剣を持ち、左腰にはサーベル、後ろに短剣をさしている。

大剣の柄頭は平べったいカウンターウェイトのようになっており、小脇に抱えているので、まるで突撃槍(ランス)のようだ。

どちらにせよ細身のアリシアには似合わない重装備だが、アリシアはそれをまるで片手剣と円楯(ラウンドシールド)のように扱える。

大きな魔力による肉体強化と補助があって初めてなせる技だ。


一方英司は、武器は拳銃、丈夫そうな裾の長い黒いジャケット、裾に切れ込みが入った黒いズボン、その切れ込みの中から黒いブーツが少し顔を覗かせている・・・という、軽装だ。

ていうかおまえ葬式かっ!・・・って言いたくなるような黒装束だが、黒髪黒目にとてもマッチしていた。



さて、ついに実戦だ!

まずは試しだな・・・


「【レフティア】!」



『〈トゥーハンドフォーム〉せっとあっぷじゃ!』


フィアが応えると左手にもグローブが展開され、掌には右手の【ライティア】と対になる魔導機械拳銃、【レフティア】が握られる。


「【スタン バレット】!」


フィアに向かって術式を指定する。



『せっとあっぷ!』


フィアが応え、両手に握った銃のグリップの根元に埋め込まれた制御用魔導クリスタルと同期して術式を起動する。


空気の塊に電気を纏わせて打ち出す否致死性の魔術だ。


身体が痺れしばらく動けない程度の電圧と、思い切り殴られる程度の衝撃で敵を無力化する。


触媒となる銃弾を必要としない、すなわちマナを流してトリガーを引きさえすれば発動するお手軽な術式だ。


・・・とは言っても、この世界に電気系の魔術を扱える者などほとんどいないのだが。



まずはセミオートだ!



左右のトリガーを交互に引いて連続で打ち出す。


「バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!」



圧搾空気が炸裂するくぐもった音を響かせ、電気を纏った空気の銃弾がアリシアに襲い掛かる。



「ッ!?・・・我を運ぶ風の加護!」


対するアリシアは、風を身に纏い高速移動する強化魔術を使った。

見事な短縮詠唱だ。

見た目では英司の攻撃の効果が解らないので、防御よりも回避をとったのだ。

肉体強化の魔術と併用した回避制動は見事な物だった。

魔術詠唱をこなしながら、肉体強化のみで二発を右ステップで回避、次の瞬間発動した魔術により急激に逆方向へスライドし三、四発目をやりすごしたのだ。


「詠唱無しで連射が可能だとは・・・

そんな魔術は初めて見たぞ!?」


アリシアは驚愕していた。

大抵の攻撃系射出タイプの魔術は、一行から数行の詠唱もしくは暗唱の後に一発、というのが普通だ。

人間が扱える魔力、一度に放出できるマナの総量、制御できる総量、マナの変換効率を考えるとそのくらいが一番効率がいいのだ。

最初に術式名を宣言したら、後は撃ち放題なんて魔術は見たことも聞いたこともなかった。「いやなるほど、身に纏うってのもあるのか。

・・・カッコいいな・・・」



「かッ!?

・・・そ、そうか?」



「ああ。参考にさせてもらうぜ!」



そんな会話を交わしながらも、アリシアはジグザグな軌道を描いて急速に距離を詰めて行く。


英司は自然体で構えながら狙いをつける。



「そこだッ!」



「バシュン!バシュン!」

これ以上ないタイミングで放たれたかに思えた。


・・・しかしアリシアは、直前で思い切り地面を踏み抜いた。


「我を囲え大地の守護!」


「ゴガッ!!」

轟音を立てて足下が陥没し、その周囲から岩盤が飛び出すように立ち上がる。


放たれた銃弾は岩盤を浅く削ると霧散してしまった。

アリシアの姿は、つきだした岩盤と砂ぼこりで完全に覆い隠されてしまった。



「チィっ! 何処に行った!?」


バトルな空気のせいでテンションがおかしい。


「・・・このまま行けば死亡フラグだな。

しかし! この状況を打破してみせてこそ(おとこ)というモノ!」


先ほど見たアリシアの風魔術を参考に、アレンジを加えてイメージをまとめる。


・・・風よ、炎よ、(いかずち)よ! 集え、集え、集い狂いて我に従え! 其は荒振る光の翼!・・・



「プラズマ ウィング!!」


英司の背中から、ごうごうと噴射音を響かせて光の翼が噴き出すように現れる。


足の周りにも凄まじいエネルギーが渦巻いており、時折翼と同じようにプラズマを散らす。


光の翼発動の余波で砂ぼこりを吹き散らし、空中に舞い上がる。



「空はいいぞ・・・空はいい・・・」


まさか生身の体で空を飛べる日が来ようとは思わなかった・・・










アリシアは岩盤の陰に身を隠しながら、相変わらず驚愕していた。




光の翼・・・

またもや見たことのない魔術だ。

まったく、驚かせてくれる。

【風の加護】だと、一時的に身体を跳ばしたり動きを補助したりするのが精一杯だというのに・・・

エイジ オオガミ・・・か。


不思議な男だ。


・・・それにしてもなんという光景だろうか。


黒衣に漆黒の髪と目、そして光の翼・・・

まるで天使か悪魔のようだ。


いや、堕天使か魔王が妥当かもしれん。




・・・はっ!?


いかんいかん!

見とれている場合ではなかった!

例え彼が天使であろうと悪魔であろうと、強い敵なればそれを(かて)にして前に進まねばならんのだからな!




アリシアは身を隠したまま、静かに詠唱を初めた。




「砂子よ、風よ、集え、怒れ、逆巻け、穿て、其は突き立つ大地の大槍!」



アリシアの周りの砂が盛り上がると、それを風が巻き上げる。

その過程で砂はいくつもの塊となり、形を変えて石の杭となる。


そしてアリシアの周りに並んだ無数の杭が、一斉に飛び出していく。










エイジは5mほどの高さから地殻変動を起こした演習場を眺めていた。


その時唐突に、壁のようにそびえ立っていた岩盤を突き破り、無数の石杭が襲い掛かってきた。


エイジは、咄嗟に光の翼を吹かして回避する。


プラズマが煌めいて、まるで羽ばたいているように見えた。




そして次の瞬間、エイジの死角にあった壁を突き破り、アリシアが襲い掛かる。

大楯を構え、大剣を小脇に抱えての突撃。


エイジは一瞬で体制を建て直し、左手の拳銃を投げつける。


それを大楯で弾き、アリシアが猛然と距離を詰める。


エイジは瞬時に右手の拳銃を解除、グリップを変形させると、刀の刃を召喚、グリップの中空部分にダイレクトに現れる。

大剣の先端を捌き、受け流す。


それでもアリシアは止まらない。

そのまま突っ込むと、大楯によるタックルを繰り出す。


エイジはそれに掌底を合わせて威力を殺すと、光の翼を吹かしてそのまま横に身体を逸らす。


アリシアはそのまま上空に飛び上がると、風魔術で身体をひねり方向転換、加速しながら大剣を大上段に振りかぶり急襲する。


エイジも空中で停止すると、いつの間にか左手に召喚した鞘に刀を納め、居合い抜きの構えで正面から迎え撃つ。


振り下ろされる大剣。


それをアダマンタイト製の刀で以て切り裂く。


大剣が半ばほどで切り飛ばされる。


返す刀でアリシアを打とうとするが、アリシアは咄嗟に大剣を手放すと、スピードに乗る前の手元を大楯で押さえつけて止める。


その大楯を、プラズマを纏った拳で殴り飛ばそうとするが、バチン! という音と共に重さが消える。


アリシアの大楯は、ワンタッチで外せるようになっていた。

そしてその内側に小さな楯が付いていたのだ。


大楯を囮にして死角からアリシアが腰のサーベルを抜いて襲い掛かる。


負けじとエイジが迎え撃つ。




「「()った!!」」










「プラズマ ウィング」はセーフでしょうか?・・・


別に孔雀の羽根みたいな形してるわけじゃないし単純な名前なのでセーフですよね!?




ではまた近いうちに

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