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第十話 探偵なのか?それともエスパーなのか?

PVが12000越えたよわーい!


さんくすみなさん!


では




地下室で友となった俺達は、学校へ行く準備をすることにした。




実はその学校もここの近くにあるそうで、泊まりの支度はしなくてもいいらしい。


何でも魔術が必修課目なので、何かしら杖などの武器が必要なのだそうな。


集積魔術と詠唱魔術の両方があるらしい。


なので、集積魔術の為の武器などがないと、困る事もあるそうな。




「なぁフィア。」




「なんじゃ?」




「フィアは昔、大魔導士だったんだろ?」




「その通りじゃ!」




「じゃあ、魔術のコツとか教えてくれよ。」




「ふむ・・・そうじゃのぅ・・・

魔術、というモノはじゃな、すなわち空間を支配する術なのじゃ。」



「へ? 空間?」


なんじゃそら?




「うむ。 魔力によって空間を支配し、自分のいめーじ通りの現象を起こす。

世界を切り取り、自らがその世界の『神』となるのじゃ。

極めれば、『出来ない事は無い』とまで言われておる。

あとはどれだけ自分の『いめーじ』を鮮明に投射できるかじゃな。

まぁ『いめーじ』が大事って事じゃな。

ようは気合いじゃ!」




「な、なるほど。」


イメージと気合いか!


「ところで、集積魔術用の武器ってフィアでいいのか?」




「うむ。しかし、この短剣は戦闘には向かないのじゃ。

・・・そうじゃのぅ・・・あるじよ、武器を造ってみんか?」


「それは面白そうだ!

・・・でもそんな簡単に作れるのか?」




「私とあるじなら楽勝じゃ!

材料もここにあるしのぅ。」




「材料って・・・コレ?」


部屋の中に転がっていた、古びた両手剣を指す。




「それじゃ。

では早速やってみるかのぅ?」




「おう!

・・・でもどうやるんだ?」



「うむ。 錬金魔術じゃ。

その内の彫金魔術というのを使う。

本来なら大きな設備が必要じゃが、私とあるじなら無くともそれ以上のモノができよう。」




「おお! あの錬金術か!

・・・で、どうやるんだ?」


「うむ。 ではまず、魔力でこの剣の空間を把握するのじゃ。

つまり、この剣の全てを理解するのじゃ。」




「りょ、了解。」


集中して、剣を見る。


剣の中にある『力』が理解できる。


錆びや欠け、傷や凹みが分かる。


それらより遥かに細かい、粒子の細かい・・・なんと言うのだろうか・・・形の流れが解る。




「ほぅ!・・・自力でそこまでできるとは・・・

やるのぅあるじよ。

ではいくぞ?」




・・・と、フィアが言うと、剣が空中に浮かび上がった。




「おお・・・なんか無意味にスゲェ・・・」




「んなこたどーだって良いわ!

・・・そうしたらゆっくりと加熱するのじゃ。」



「いやんなこた言われても・・・

どうやんの?」




「『熱』をいめーじするんじゃ。」




熱ねぇ・・・


まぁやってみよう。


「ぬんッ!!」






・・・いきなり剣が白熱して融けはじめた。




「す、すとっぷじゃ!

大体今ぐらいの勢いをきーぷするのじゃ!

微調整はこっちでやるのじゃ。」




「了解。」


とりあえず言われた通りにやってみる。




「うむ、それで良い。

ところであるじよ。

・・・一つ試してみたい事があるのだが。」




「なんだ?」




「アダマンタイトを造ってみんか?」




「え? 伝説の金属!?

あれって作れるモンなの!?

てか実在すんの!?」




「いや、アダマンタイトの生成に成功した、という話は聞いたことがない。

アダマンタイトやオリハルコン、ミスリルと言った魔導金属は、霊脈付近で非常に稀に採取されるモノじゃ。

・・・それについて、私は一つの仮説を立てたのじゃ。

普通の金属が、金属結晶になる時に膨大なマナにさらされる事で魔導金属となるのではないか、と。

私では力不足だったが、あるじの力ならば可能かもしれんぞ?」




「よし、やってみよう!」



「うむ!

では、この融けた鉄にマナを流し込むのじゃ!

おもいっきりやって構わんぞ!」




「おうよ!

・・・集え・・・集え・・・集え集え集え集え集え集え集え集え集え集え集えぇぇェッ!!」



刹那、付近のマナが消え失せ、英司の周りに集った。


そして英司の手元から、小さな剣だった鉄に流れ込む。




「あ、あるじ!

やり過ぎじゃ!

辺りのマナが消えておる!

さすがにマズイのじゃ!

おもいっきりとは言っても自分の内のマナだけで充分なのじゃ!」




「なんですとぅ!?」


あわててマナを戻し、勘で調整してみる。




次の瞬間、鉄がまばゆい光を放つ。




「・・・ほ、本当にうまくいくとは・・・

その状態を保ちながら、今のうちに自分のいめーじする武器の形に作り込むのじゃ!」




「え!?」




「早くするのじゃ!

その間、マナ操作は私がさぽーとしておくのじゃ!」


ひたすら放出される英司のマナを、フィアが微調整していく。




「いや、武器って言っても・・・

えぇい! シンプルに日本刀だっ!!」




白熱した鉄を、まるで粘土のように練り上げる。




「やっぱり魔術って便利だな」




まるで幾度も折り重ねて圧縮したような多重構造を、魔力によって一瞬で造り出す。


この時英司は、つくりかけの刀の分子構造を直感的に全て把握していた。






・・・中心は粘りのある感じ、外側は硬い感じで・・・


・・・形を整えてっと・・・


「これでいい?」




「・・・びっくりじゃ・・・

よもや初めてでこの完成度とは・・・

・・・しかし初めて見る武器じゃな・・・

片刃の曲刀のようじゃが、こんな構造は初めて見るぞ・・・」




クックック・・・


フィアめ、驚いているな?

「これが・・・これこそが!

和の国の技術にして芸術・・・

世界に誇る“漢”のロマンッ・・・『 日 本 刀 』だッ!!!」


・・・決まった・・・


・・・完璧に決まってしまった・・・






「・・・フーン」




うわっ ひどっ!?


「なんかリアクションくれたっていいじゃない!?」




「すごいすごい。 びっくりなのじゃー。」




「わーい。」


・・・ぐすっ・・・


・・・ひどいや・・・




「わ、わかったからいじけるでない! ・・・まったく・・・」




「それはさておき、こっからどうすんの?」




「はぁ・・・まったくこのあるじは・・・

うむ。 では私の宝玉を嵌め込むすぺーすを造るのじゃ。

細かい所は私がやろう。」




「了解。 ・・・んじゃこの辺りに。」


刀の鍔のあたりに穴を開け、強度を保つために補強用のカバーを作った。




「・・・うむ。 概ねこんなものじゃろう。

改良したければ、また何時でもできるしのぅ。

・・・では、ゆっくり冷却するのじゃ。」




「了解。」

英司は直感的に分子レベルでの操作が出来るので、いちいち焼き入れ等をする必要が無いのだ。




最後に、フィアの宝玉を短剣から取り外し刀に嵌め込む。





「・・・完成じゃな。

・・・しかし、こんな良質なアダマンタイトの剣など、値にしたら国の財政がひっくり返るれべるじゃぞ・・・。」




「・・・そいつはスゲェ・・・

てかマズいんじゃなかろーか・・・

コレが量産されたら、世界の相場とかが大変な感じにならないか?」




「うむ。 それに、戦力のばらんすも偏りそうじゃ。


・・・まぁこんなもの、あるじにしか作れんじゃろうから出どころだけ秘密にしておけばいいじゃろう。

先祖代々伝わる家宝とでも言えばよかろう。」




「なるほど。 んじゃ、これは極秘って事で。」




「うむ。」







バタンッ!!(ドアが開く音)




「エイジ! さっきマナが一気になくなったけど何やってたの!?

・・・って、なにそれ?」




うぉっ!?


「・・・あ、あー・・・ これはだな、先祖代々から伝わる・・・「ってこれアダマンタイト!?」・・・家宝でな?」




「どういうこと?

・・・召喚したわけじゃなさそうだし、この部屋にはそんなものなかったし、もともとそんなもの持ってなかったし・・・

もしかして造ったの!?」



「・・・・・・」


何故わかる!?




「造ったんだね?」









・・・早速バレた。

とゆーわけで『はじめてのぶきづくり』編でした。




この小説の諸設定は、基本的に作者の思い付きですが、意図的にネタとしてリスペクトしている場合と、今までに蓄積した知識から無意識に引用している場合がございます。




ネタとして出す時には、わかる人にはわかるようにしてありますが、無意識の場合、さも自分で思い付いたかのように書いてあります。・・・たぶん。




だって無意識ですもん。


無意識のことなんてわかりませんもん。




ですので不快だったらこっそりメッセージください。

こっそり直します。






・・・でも異世界召喚主人公最強って時点でかぶりまくりな気がしないでもない・・・




ではまた近いうちに

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