名ばかりのマリー
暇潰しで読める短編ですー
暇潰しで上げてみたお話。
重々の重々話ですー
「私は無実です。私は〝魔女〟ではありません」
キッパリとこの言葉を数十年繰り返す。
「私は人です。私は〝魔女〟ではありません」
『いいや、違う』
『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』『有罪』
『―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――有罪』
中世ヨーロッパ。当時、ある村では〝魔女〟と呼ばれる〝マレビト〟と同じ存在とされる神に背を向けると称され、不気味な力を使うことで、問答無用で処刑される。
それを人々は〝魔女狩り〟 と呼んだ。
ある村の少女、マリーは〝魔女〟と認定される。
その訳はあまりにも残酷な過去である。
それが、村の一家惨殺事件だった。
無惨な状態で見つかった家族の中で唯一、生き残ったのがマリーであった。大量出血を起こして瀕死の状態だったのにも関わらず。その矛盾がマリーの 〝魔女疑惑〟を荒げた。
彼女は処刑される最後まで否定した。
『私は魔女じゃない。人だ』
『必ず、必ず末世まで呪って、この悲劇を終わらせてやる…!』
彼女の背はあまりにも冷酷で冷たい、冷酷無比の〝魔女〟だった。
最後まで彼女は〝魔女〟と言う異質な肩書きを背負った〝名ばかりのマリー〟だった。
よく分からないお話でした。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。